都留文科大学創立60周年記念式典
私の出身大学は都留文科大学です。
正直、数年前まではあまり大きな声で言えなかったのですが、最近は堂々と出身大学名を言えるようになりました。
今思えば実にくだらない、ある種の学歴コンプレックスがあったわけです。ホント馬鹿ですね(笑)。
半世紀生きてようやく、出身大学の知名度やら偏差値なんか、その人の業績や人格といった「価値」とは全く無関係だとわかったわけです。考えてみればそんな基本的なことも知らずに先生をやって、進学指導なんかやっていたのもまた、実に恥ずかしく申し訳ないことですね。
そう、ちょうど5年前に、国文学科創設50周年のイベントに参加していますが、その頃はまだおバカだった記憶があります。自分もここ5年でようやくまともな人間になったかと思うと感慨深い(苦笑)。
やはり式典も50周年より60周年の方がずっと大掛かりでした。ということで、単純な私は、早く60歳になりたいなと思いました。今よりさらにまともになっているでしょうし、今日の式典のテーマでもあった、「還暦=reborn」という意味でも、どんな自分になっているか楽しみだなあと思った次第です。
今日は卒業生としてというより、奉職している学校の代表という立場での参加でした。他の参加者も基本そういう感じでして、50周年の時のような同窓会的な雰囲気はなくて、ちょっと残念。
しかし、母校のリボーンに対する熱意は強く感じることができ、実に嬉しく思いました。新しいロゴ、愛唱歌、文科省顧問の山中伸一さん(都留市出身)の講演、それぞれ私にとって大変魅力的なものでした。
小さな市の文学部だけの単科大学。教員養成メインの歴史。一見これからの大学受難の時代には厳しいように感じられますが、ある意味、こうした世間の動きと逆行するようなローカリズムや人文科学や教育やヒューマニズムといった「日本的なるもの」こそ、私の考える「グローバル・ファミリズム」発信の原点になりうるのかなと直感しました。
愛唱歌の「都留はuniverse」。なかなかいい曲でした。単科大学なのにcollegeじゃなくてuniversity?と昔から言われてきましたが、そこを逆手にとっての曲名なんでしょうか。妙に納得してしまいました。
私も還暦を迎える頃には、私を富士山に招いてくれたこの都留文科大学に恩返しができるようになっていればいいなあ。今年のノーベル賞が山梨大学や埼玉大学を有名にしてくれたように。
今の私のベースを作ってくれたこの田舎の弱小公立大学の名を世界に届けられるように、私なりに頑張ります。
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