『ぼくらの昭和オカルト大百科 70年代オカルトブーム再考』 初見健一 (大空ポケット文庫)
懐かしかった!自分のルーツを復習したような気分ですね。
皆さんもよくご存知のとおり、私は永遠の「中二病」患者であります。学校の教員で責任ある立場でありながら、そんなことで大丈夫かと心配されています(笑)。
いや、心配ご無用であります。というか、もうどうしようもないですね、これは死んでも治りません。ただ、そんな自分をけっこう冷静に見つめている自分もいるので、それほど人様には迷惑をかけていないと思っています(たぶん)。
それこそ、私が中二だったのは70年代も末のことです。つまり、小学生時代に70年代の空気を思う存分吸い込んでいた、それも京浜工業地帯近くの東京の団地住まいだったので、もう生活自体がオカルト的であったとも言えます。
公害、ヘドラ、ノストラダムス、ネッシー、ツチノコ、オリバーくん、超能力、催眠術、ユリ・ゲラー、UFO、心霊写真、口裂け女…まさに私にとっては「日常」の「現実」でしたね。
いつかも書きましたが、そういう意味では、戦前の日本の方がずっとオカルトしてました。終戦後、アメリカの意図もあって、日本人は「科学的思考(嗜好)」に舵を切りましたが、結局のところ70年代に揺り戻しが起きてしまった…というのが、私の今の解釈であります。
つまり、70年代が異常だったわけではありませんし、その時代に少年時代を送った私たちの世代が特殊というわけではありません。もともと日本人は、のちに「オカルト」とか「カルト」と言われるような領域に親和性を持っていたのです(と自己を正当化する…笑)。
私なんか、50すぎてもまだ、予言だ、スプーン曲げだ、UFOだって騒いでますからね。いや、UFOに関してはもっとひどくて、最近、「自分は宇宙人だ!」と言って憚らなくなっています(笑)。
一方で、いわゆる科学がオカルトに追い付いてきた部分もあります。以前、こちらに少し書きましたが、最先端の物理学者の方のお話を聴く私の感覚は、完全に少年時代のそれと同じであります。
ユリ・ゲラーさんが(ジョン・レノンとヨーコの紹介で)富士吉田市に住んでいたというのも偶然ではなく、なんらかのご縁であると勝手に思っています。
というわけで、この本を読んで、あらためて自分の今後の生き方を確認させていただきましたよ。つまり、地球防衛軍として今までどおりやっていきます!
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