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2015.09.10

第27回高松宮殿下記念世界文化賞

Th_2015091100000040sanspo0001view 報です。高松宮殿下記念世界文化賞に日本人が二人選ばれました。絵画部門での横尾忠則さんと、音楽部門での内田光子さん(内田さんは英国籍ですが)。
 高松宮殿下記念世界文化賞は、文化のノーベル賞。ノーベル賞にある「文学」以外の分野で最も権威のある文化賞であると言っていいでしょう。絵画、彫刻、建築、音楽、演劇・映像の5部門があります。
 日本人二人が同時受賞するのは、第17回の彫刻部門の三宅一生さん、建築部門の谷口吉生さん以来。
 特に横尾忠則さんの受賞はうれしいなあ。彫刻部門でファッション・デザイナーの三宅一生さんが受賞したのと同じように、絵画部門でグラフィック・デザイナーの横尾さんが受賞したというのがうれしい。
 (今ちょっと大変なお立場にある)デザイン界の重鎮永井一正さんも常々願っていらっしゃったように、デザインが「芸術」として認められたということですよね。
 今ちょうど高松宮さまについていろいろ調べています。昭和天皇は理系、秩父宮さまは体育会系、高松宮さまは文化系という感じですよね。
 いつも書いているように、高松宮さまは仲小路彰や川添紫郎(キャンティ創始者)と交流がありました。ですから、伝統的な芸術、芸能はもちろん、いわゆる「モダン」なアートにも親しんでおられました。この賞には、そういう流れもあるのでしょうね。
 これまでの日本人の受賞者を一覧にしておきましょう。建築部門が強いですね。

 演劇・映像部門 黒澤明/中村歌右衛門/坂田藤十郎/森下洋子
 建築部門 丹下健三/安藤忠雄/槇文彦/谷口吉生/伊東豊雄
 彫刻部門 三宅一生
 絵画部門 草間彌生/杉本博司/横尾忠則
 音楽部門 小澤征爾/(内田光子)

高松宮殿下記念世界文化賞
 
 

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