富士川河口断層帯で地震発生
寝入りばなにドンと揺れました。当地では震度1程度でしたが、揺れ方からして、富士山南西麓のいつもの場所(すなわち2011.3.15の震源)かなと思いました。
結論から言いますと、その場所ではなく、ある意味意外なところが震源でした。
あれ?ここは富士川河口断層帯ではないか!
富士川河口断層帯では、100年から300年の周期で1,2メートルの段差を生じる地震が起きています。マグニチュードにすると7〜8といったところ。震源直上での震度は7になる可能性がありますね。
ただし、駿河湾の海溝型地震と連動する可能性も高く、その場合は広範囲で震度7になると考えられます。
富士川河口断層帯付近で地震が発生したのは2009年10月20日以来です。その時はM2.2。その前は2004年、1998年などとなっています。
今回は以前のものよりも震源がやや深い20キロとなっているのが少し気になりました。もちろん、これをもって、すぐに同断層帯が活動するとか、東海地震が発生するということではありません。しかし、そこに大規模な活断層帯があることは忘れないようにしなければなりません。
東海地震の発生確率は30年で約90%であることからすれば、それと連動する可能性のある同断層帯での地震発生確率も同等であると考えるべきです。
言うまでもなく、富士川河口断層帯を、国道1号線、東海道本線、東海道新幹線、東名高速道路、新東名高速道路が横切っています。もしそこで震度7クラスの地震が発生すれば、日本の大動脈は完全に寸断されます(リニア中央新幹線はそのこと想定しての計画です)。
いちおう構造的には、フィリピン海プレートと陸のプレートのせめぎあいという形ですが、場所的には当然糸魚川静岡構造線との関係も無視できませんね。
ちなみにこの断層帯のど真ん中に、福石神社があります。すなわち縄文の大鹿窪遺跡があって、大地の神である国常立を祀っていました。これもまた偶然ではないでしょう。
近く、富士川河口断層帯が大きく動かないように、福石神社をお参りしたいと思います。
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