抑止力としての被爆&特攻隊
今日は長崎の原爆忌。祈りを捧げたいと思います。
核兵器が抑止力として働いているという意味において、やはり、広島長崎の被爆は、この70年間の世界の平和に貢献した…いや、地球の滅亡の危機を救った存在であったと言えると思います。
そういった評価をすることには異論もあると思いますが、亡くなった方々をはじめ被爆された方々のご苦労が決して無意味ではなく、そのような未来に向けての大きな意味のあることであったと考えることは、失礼にはならないでしょう。
また、そういう意味付けにおいては、かの特攻隊で散華した方々の行為もまた、ここ70年間の世界において立派な抑止力になっている解釈することもできます。
特に諸外国から見た日本という国の、ある種恐ろしさ、個人主義を軽く超えた崇高さは、この国と戦うことをためらわせるに充分な、見えない力を持っていたことと思われます。
今の安保法案に関する議論も、我が国が丸腰では外国に攻められるという危機感から生まれたものです。抜かぬ刀は持つべきだし、常にその刀は研いでおかなければならないという発想もよく理解できます。
しかし、ある意味では、そのような実効的な兵器や兵力を持たずとも、私たちは潜在的な刀を、ほとんど無意識的に持ち備えているということも知っておきたい。
もちろん、被爆と特攻隊だけではありません。決して諦めず、最後まで戦い通したそれぞれの戦地での皆さんのご苦労、痛み、哀しみ、あるいは怒りというものは、全てそうした抑止力を持っていると信じます。
時々私が言う「荒魂をもって和魂を召喚する」という、その最も端的で強力な例が、先の大戦での日本人の戦いざまとその未来的結末であったと思います。
そうした先人の遺訓をしっかり評価し、感謝し、継承して、私たちはこれからも平和を積極的に構築していかなければなりませんね。
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