かやぶき山荘「格山」 (羽後町田代)
昨日紹介した田舎暮らし「自在屋」の次にうかがったのは、羽後町田代にあるかやぶき山荘「格山(かくざん)」です。
これもまた全く不思議なご縁での出会い。神様の図らいというのは本当に見事です。タイミングが絶妙ですね。
羽後町田代は私の家内の母方の実家のある所。そして、そこが、本当に私にとっては全く信じられないような偶然、いや必然だったのですが、こちらに紹介したとおり、なんとあの土方巽&細江英公による写真集「鎌鼬」の「現場」であったわけです。
もうこの時点で「神がかっている」、すなわち低すぎる確率のご縁なわけですが、このたび、web2.0であるこのブログの記事がきっかけとなって、格山の誕生に大きく関わった地元町議会議員である阿部久夫さんともつながることができました。そして、今日初めて実際にお会いし、これまたいきなりの意気投合となりました。
昨日紹介した「自在屋」さんも「田舎暮らし体験」がテーマであり、こちらの「格山」さんもまた、表面上のコンセプトは「田舎暮らしを体験する」ですが、両者ともにその「田舎暮らし」はあくまでも入り口に過ぎません。
こちら「格山」さんは、「鎌鼬の里」を世界に発信することによって、日本古来の「モノ」の復活を図ろうとしています。そう、これはもう一地域や秋田県の復興とかいう次元を超えていますね。
もともと、土方巽の舞踏や細江英公さんの写真は、インターナショナルな存在です。実際、この日本人はほとんど知らないような小さな村に、時々バスで外国人たちが訪れるそうです。聖地として。
浮世絵などがそうであったように、私たちは自らの文化に対してあまりに謙虚すぎるところがあります。私はそれをあえて「国譲り理論」と命名して、無意識化、忘却による最強の保存方法だと解釈しているわけですが、そうした「埋蔵遺産」は、誰も発掘、再評価しなければ、それこそ永遠に忘れ去られてしまう危険性もあるわけですね。
それが神の図らいによって世に出るタイミングというのがある。それをしっかり掴む(ある意味神に近い)人間がいなければならないのです。
私は阿部久夫さんとお話して、ああこの方はそういうお役目のある方であり、若い頃からそういう力を発揮されてきた方なのだなと感じました。
このたびは、「鎌鼬」に関する私の記事がそうした大業のちょっとしたきっかけになったということで、非常に嬉しく思っています。本当にありがとうございます。
私はどこでもそうですが、いろいろ思いついたことを語るだけで、実際の行動は人まかせな部分が多い(苦笑)。しかし、まあ考えようによっては、私にはそのようなお役目があるということで…ぜひ、皆さまよろしくお願い致します。
今後、「格山」さんでの「鎌鼬の里」プロジェクトは、とても面白いことになりそうです。実際、細江英公さんもお喜びにならなれているようですし、慶応大学の土方巽アーカイヴとのコラボレーションも決まっているようです。すごいですね。
今日もちょっとお話しましたが、土方は生活(田舎暮らし)をアートに昇華して世界に発信しましたが、今度は、そのアートを再び生活(日本文化の基層)に帰してやることも大切だと思います。
ただの再発掘では、再び忘れ去られてしまうでしょう。再び世界に発信する時に、一つ次元を上げてやらねばならないわけですから、これは大変な事業でもあります。
しかし、しっかり「秋(とき)」を掴んたこのたびのプロジェクトは、その難業をしっかり実現してくれるものと期待しています。もちろん、私たち夫婦もお手伝いさせていただきます。
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