70年目の広島原爆忌に思う
広島に人類史上初めての原爆が投下されて70年。あらためて亡くなられた方々、大きな痛手を負った方々のためにお祈りいたします。
昨年の今日、こちらに書いたように、「私たち」は高い次元から本質を見つめ、二度と過ちを繰り返してはなりませんね。
さて、今日「原爆投下に対するアメリカ人の見方に変化が」というニュースが流れました。
原爆投下は戦争を終わらせるためだったという考え方(私も子どものころそのように教わりました)が、アメリカの詭弁や言い訳であったことが、ようやく本人たちによって認められ始めたということでしょうか。70年かかって。
日本は世界で唯一の核兵器被爆国であり、これを最初で最後としなければならない使命を追っています。それは裏返せば、アメリカが世界で唯一の核兵器投下国であり、これを最初で最後としなければならない使命を負っているのだとも言えます。
そういう意味では、ようやく「私たち」の中にアメリカも入ってきたとも言えます。素直にこれは喜ばしいことです。
玉音放送にも述べられているように、無辜の民を無差別に大量殺戮した原爆投下は、明らかに国際法違反であり、それ以前に人道的に許されるべきものではありません。
もちろん、そうした悪を誘発してしまった、当時の日本の過ちも糾弾されるべきですけれども、やはり人類史上超えてはいけない一線をアメリカが超えてしまったことは事実です。70年経ってようやくアメリカ自身がその恥ずべき事実と向かい合うようになってきたのでしょう。
広島に原爆が投下された翌日、トルーマンは次のように言いました。
(原子爆弾は)宇宙に存在する基本的な力を利用したものである。太陽のエネルギー源になっている力が、極東に戦争をもたらした者たちに対して放たれたのである。
太陽のエネルギー源は「核融合」であり、原爆の「核分裂」とは一緒にしてはいけませんが、結果としてのちの原発事故も含めて、私たち日本人が、宇宙に存在する基本的な力を「荒魂」の形で受けてしまったことはたしかです。
私たち日本人はその力の受け手として、神に選ばれてしまったのでしょうか。日本人でなければ、たしかに受け止めることができなかったかもしれません。
事実として、その力を受けてしまった私たちが、これからどうしていけばよいのか。まさに天から与えられた使命であると観じていかなくてはなりません。ただただ核エネルギーを地上から抹殺すればいいのではないと、私は思うのですが…。
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