平成27年度 吉田の火祭り
今日は吉田の火祭り。諏訪神社の祭礼です(浅間神社ではありません)。
今年は総理夫人の安倍昭恵さんや、古神道の研究家である黒川柚月さん、また気鋭の若手物理学者らと一緒に「国常立の火祭り」をテーマにいろいろ回ってみました。簡単に報告します。
まず、参拝したのが、下吉田の福地八幡宮(渡辺大明神)。ここの祭神には「寒川彦」が。社記によると、明見の福地八幡をここに移したとあります。
半年ほど前に、「寒川」の謎(その1)、「寒川」の謎(その2)という記事を書きましたが、さらに発展させますと、「サガ(シャガ)」という音は「シャグ」に通じる、つまり、「寒川」は「ミシャグジ」である可能性もあります。
渡辺大明神もかつて「シャグチ大明神」と呼ばれていたことがあり、明見の社宮地神社(福地八幡と合祀されている)との関係もあることが分かっています。まさにミシャグジ(諏訪)ですね。
そうそう、今日は諏訪方面の友人には、御射山祭の方へ行っていただきました。そちらの方は富士山山開き〜火祭りへ向けてに書いたように、国常立のお祭りです。
そうしてみますと、この「寒川文化圏」においては、「ミシャグジ=寒川彦=大山祇=国常立」という等式が成り立ちそうな気もしてきますね。やや飛躍しすぎかもしれませんが、木花咲耶姫よりも「より古い」神格の象徴としての「何か」が意識されていて、それが様々な名前で呼ばれていたということはありえます。
ところで、この下吉田仲町の福地八幡(渡辺大明神)ですが、驚くべきことに、鳥居の扁額の揮毫が「内閣総理大臣佐藤栄作」、本殿の扁額の揮毫が「内閣総理大臣岸信介」なのです。さすがに昭恵さんも驚き、「主人も参拝しなくちゃ」と言っていました。
そのほかにも中曽根さんや細川さんの揮毫も奉納されています。どうも歴代総理が密かに参拝した形跡がある。この田舎の小さな神社に。
私は、二・二六事件で亡くなり、また宮下文書の研究会「富士文庫」の顧問であった、斎藤実元総理大臣からの「裏の伝統」なのではないかと思っています。そのあたりについてこれからいろいろ調べてみたいと思っています(首相公邸から斉藤実さんが家内についてきているようですし…笑)。
さて、一行は続きまして、その福地八幡や社宮地を含む大宗廟であったという阿祖山太神宮(復興中)を参拝。ここの祭神も基本的に国常立に象徴される「より古い」神様なのであります。
宮司さんとゆっくりお話したかったのですが、時間がなくなってしまい残念でした。今、復興中のこの神社を巡って大きなうねりが起きつつあります。昭恵さんも注目しているところです。
さて、一行は一旦ここにて二手に分かれまして、それぞれが火祭りへ。私と昭恵さんは、北口本宮冨士浅間神社(諏訪神社)参拝はもう一つのグループにまかせ、すでに出発した神輿を追って吉田の本町通りに向かいました。
祭りに関わる地元の方々と交流したり、大松明の点火式に参加したりしながら、ゆっくりゆっくり御師の町を歩きました。私もこういう形で火祭りに参加するのは初めてで、今までに感じることのできなかった祭中心部のエネルギーを体感でき感激しました。ファーストレディのおかげですね。なんという幸運でしょう。
御師にまつわるご縁でスペシャルなお食事をいただいたのち、再び最初のグールプが合流しまして、夜中まで神様論議で盛り上がりました。皆さん、本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。また集まりたいですね。
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