祝!静岡高校甲子園出場〜甲子園の思い出
高校野球の季節がやってきましたね。今日は、私の母校である静岡高校が県予選で優勝し、春夏合わせて39回目の甲子園出場を決めました。
上の娘が甲子園マニアなので、私と同様静高を母校とする私の父と3世代で甲子園に応援に行こうかと思います(スケジュールが合えば)。
そんな後輩たちの勇姿を見ていまして、いろいろと昔の甲子園のことを思い出しました。
私の野球人生(いちおう少年野球で投手でした)に大きな影響を与えた試合。あの夏の日の記憶は鮮明に焼き付いています。当時9歳になったばっかりか。初めての手に汗握るという体験でしたね。
1973年(昭和48年)、夏の甲子園決勝。静岡高校対広島商業。サヨナラスリーバントスクイズで静高の負け。準優勝に終わりました。
この年の広商野球はたしかに画期的でしたね。うわぁ、達川がいたのか…なんかすごい。
そして、この年、ちびっ子ピッチャーとして、憧れの存在だったのは作新学院の江川です。県予選5試合中3試合でノーヒットノーランって…。しかし、この頃から、なんというかちょっと悲劇のヒーローの風格(?)がありましたね。
とんでもない投手だったわけですね。ぜったい150キロ以上出てます。しかし、その怪物江川が広商の緻密な野球に苦杯をなめます。ドラマですねえ。
さてさて、小学生の私は静高と広商の決勝戦を見て、ぜったいに甲子園に行くと誓ったわけですが、もちろん現実はそんなに甘くありません。いいタイミングで東京から静岡に引っ越し、見事静高に入学したのはいいけれども、野球部に入れるはずもなく弦楽合奏部に入りました(笑)。
しかし、3年生の夏、見事同級生たちの活躍で甲子園に連れて行ってもらうことになったのです。県予選の応援も含めて最高の思い出ですね。第64回大会。あの池田高校が初優勝した年です。ちなみにその時の池田の決勝の相手も広島商業。
静高は1回戦で池田と当たり、残念ながら5対2で負けてしまいましたが、青春の最高の思い出ですね。高校卒業する時には、また東京に引っ越しになりましたから、なんだか静高に入って甲子園に行くためだけに静岡に住んだようなものです。
実は、後日譚があります。この時、池田のエースはのちに横浜ベイスターズで活躍する畠山準。静高のエースはクラスメートの大久保。二人は高校卒業後それぞれドラフトで南海ホークスに入団し、チームメートとなりました。
私は大学卒業後、今の職場、すなわち山梨の私学の教員になったわけですが、なんと、ある意味縁もゆかりもないはずのこの田舎の小さな学校の野球部に、のちに畠山選手の息子さんが入部することになるのです。
入学してきた息子さんに「オレ、甲子園でお前のお父さんを見てるんだよ」と言ったら、それはそれは驚いていました。縁というのは本当に不思議ですね。甲子園が作るドラマ、ご縁。やっぱり面白い日本の文化です。スポーツを超えた文化。
このシーズンになると、いつも書くことがあります。「戦争ノスタルジーとしての高校野球」というやつです。もちろん、私はそれを否定しているのではなく、文化として興味深く観ているわけです。教育者として。
せっかくですから、上掲記事に書いたその文化の例をここにも載せておきます。
・原爆の日、終戦の日、お盆(帰省)
・最も暑い季節、最も暑い地域、最も暑い時間帯
・ドームでも人工芝でもない甲子園球場
・開会式の入場行進が軍隊式
・プレイボール、試合終了のサイレン
(サイレンで始まるスポーツってありますか?)
・負けたら終わりの背水の陣
・故郷への思い(愛県心は愛国心の縮小版)
・炎天下での過酷な戦い
・坊主頭
・汗、涙、土まみれ
・塁=陣地(盗塁は敵陣を盗むこと)
・遊撃、右翼、中堅、左翼などの言葉
・併殺、封殺、死球などの言葉
・犠牲フライ、犠牲バントなどの言葉
・吹奏楽による応援(吹奏楽は軍楽)
・コンバットマーチ
・試合後の校歌斉唱、校旗掲揚(国家・国旗の縮小版)
・甲子園の土の持ち帰り(遺骨収集)
・朝日新聞の「旭日旗」←(笑)
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