Kansas 『The Wall』
昨日書きましたApple Musicのおかげで久しぶりに出会った曲の一つ。この曲も当時中学生だった私に大きな影響を与えました。ELOとともに私をヴァイオリンの世界に導いたバンドKansas。
Kansasと私については、10年前に「偉大なる聴衆へ」というライヴ盤を紹介した記事に書いてありますので、そちらをご覧ください。
この曲の魅力はやはり長大な後奏でしょうね。かっこよく美しいヴァイオリンの旋律。これを弾きたくてヴァイオリンを始めたと言ってもいい(しかし、実は一度も弾いていない)。
後奏が本編と対比されて美しいと言えば、そう、エリック・クラプトンのレイラが思い起こされますね。こういうのに私弱いようです。
Kansasは、たとえばピーター・バラカンからすると「芋プログレ」だそうです。まあ、たしかに田舎者でしょうけど(笑)。
しかし、田舎者ならではの特別な都会感というのはありまして、たとえば東北から東京を飛ばしていきなりニューヨークに行っちゃうような振り切り方というのがある。
考えてみれば、いわゆるクラシック音楽というのも、ヨーロッパという田舎のコンプレックスが生んだ非常に特殊なジャンルです(失礼)。
このKansasのThe Wallもそういう意味で正常進化しておりまして、2009年のライヴでは、フルオーケストラを従えてこのような壮大かつ高尚な演奏を実現いたしました。
私好きですね、こういうの。これじゃあ、日本の歌謡曲じゃないですか(笑)。いいことだと思います。
お客さんもクラシックのようにお行儀よく鑑賞しております。
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