石神井松の風文化公園
40年前の微妙な記憶が…。
今日は素晴らしい出会いがあったのですが、その話はまた後日といたしまして、ごく個人的な「再会」について書きます。
今日は学校の創立記念日。珍しく平日の休みでした。娘二人もウチの生徒なので休み、カミさんも仕事を休んでみんなで東京へ。
練馬の某所で実に運命的な用事をすませ帰途につきました。ナビの言うままに車を進め、富士街道を西に向って走っていると…突然、私の脳みそはタイムスリップしました。
この風景、少年時代に見た!ここに来たことがある。
ん?…なんともいえない感覚。どちらかというとあまり楽しくない思い出。なんとも言えないアウェー感。
あぁ、ここで大量の知らない子どもたちと運動会みたいなことをやったような…。
車で通りすぎてしまったので、その濃縮された記憶の再生は一瞬でしたが、妙に明瞭な「いやな感覚」でした。
帰宅後調べましたら、私の感覚は見事大正解でありました。なんと40年ぶりの記憶復活です。たしかに私はそこに数回行ったことがありました。
その風景は、今では「石神井松の風文化公園」と言われています。なんでも昨年の4月に開園したのだとか。
私の記憶の中のそこは「日本銀行石神井運動場」。
私の父は日銀に勤めておりました。私が小学生、中学生の頃は本店勤務でした。で、その日銀本店の運動会というのが年に一回あったんですね。それに私が連れて行かれたという記憶。
今では新しい公園に生まれ変わっているのに、記憶とは不思議なものですね、なんとなく公園(グランド)の広さや道との位置関係など、言語化されない全体の空気感が脳ミソの引出しの奥の方にしまい込まれていたわけですね。それが40年ぶりに出てきた。
父に確認したところ、本店のそれぞれの部署で出し物などがあり、全員ではないけれども、代表が家族を連れて参加する運動会だったようです。
親は子どもにも良かれと思ってそういうところに連れて行くのでしょう(今、親になった私もそうです)が、子どもにとってはけっこうきつい体験ですよね。知らない子どもがたくさんいる、そいつらといきなり何かをしなければならない。
そういうアウェー感、その場にいづらい感、早く終わらなかな感(笑)、そういうのって、鮮明に記憶されますよね。
大人になった今では、知らない人たちといきなり何かやることは、どちらかというとワクワク感を伴うものになっていますが、子どもって子どもが怖いんでしょうね。自分も得体のしれない存在だが、知らない子どもはもっと得体のしれない怪物です。
だから逆に気心知れた「友だち」を大切にするのでしょうね。
父の話によると、当時あったプールで水泳教室もあって、それにも連れて行かれたそうです。そちらはあまり覚えていません。基本他の子どもと関わらなくてよかったのでしょうね。
というわけで、今度ゆっくり、新生なった石神井松の風文化公園を楽しみ、負の記憶を塗り替えたいと思います(笑)。
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