「新富士駅周辺図」の謎…
今日は京都からはるばる若き天才物理学者が遊びにいらしてくださりました。二人で富士山の神社などを回りながら、日本や世界の過去・現在・未来について、あるいは地球や宇宙の成り立ちについてゆっくり話しました。
科学から哲学、宗教、芸術に至るまで幅広く共感するところがあり、非常に充実した時間を過ごすことができまして、感謝、感激。
私も頑張らねば…私の能力にはもちろん限界がありますので、能力のある方のその能力を、日本のため世界のために活かせるよう協力をしていこうと心に誓いました。
とりあえずノーベル賞を取らせたい人が二人になりました。そのお手伝いをしましょう(これはまじめな話です)。
さてさて、そんな彼をお迎えするため、新幹線の新富士駅で待っておりましたら、とっても面白いものを見つけてしまいました。
よく駅構内にある案内図です。まず、そのタイトルが不思議。「新富士駅周辺図」とありますが、なんとその範囲はお隣山梨県にまで及んでいます。どんだけ新富士駅は偉いのか(笑)。
というか、ある意味驚愕だったのが、この「新富士駅周辺図」、「南が上」の地図だったということです。
「南が上」の地図については、以前さかさま地図という記事に詳しく書いたとおり、富士北麓の特殊な文化だと思っていたんですね。そうしたら、なんと、岳南の新富士駅の地図も「南が上」だった。
山梨県の富士五湖地方まで含んだ地図を静岡の人が作れば、普通はこんなふうになりますよね。
これは富士サファリパークの地図なので、ほんの少し方位が傾いていますが、まあ、静岡の方のイメージとしてはこんな感じでしょう。
私も静岡県民だったころは、頭の中にこういう図が入っていました。
富士五湖の一つ精進湖のホテルが作った地図でさえ、こんな感じです。
まあ、北が上という文化からしても、あるいは、静岡県側を「表富士」山梨県側を「裏富士」という伝統からしても、こういう地図になるのが当然だと思います。
それなのに、新富士駅の周辺地図は「南が上」。これはどういうことなんでしょうか。静岡を山梨の「上」に位置させたいという無意識が、こういう曼荼羅を作らしめたとか(笑)。それとも、富士山観光と言えばやはり富士五湖地方がメインという、ある種謙譲の精神の表れでありましょうか(笑)。いやはや謎です。
さらに、大笑いしてしまったのは、「富士急ハイランド」の位置です。クリックして見てくださいよ。
静岡の方…いやいや、富士五湖地方にお住まいの方以外はみんなそうでしょうかね、富士急ハイランドの位置なんか知らないと思いますし、どうでもいいのでしょうけれども、いかんせん、これはずれすぎている。
ちなみに正しい位置は、河口湖ICを出てすぐですから、富士急行線の駅で言えば、「ふじさん」と「かわぐちこ」の間ということになります。
この地図に描かれている富士急ハイランドの場所は、富士吉田市の大明見のあたりです…そう、そこはまさに「富士高天原」の存在したと言われる場所!
ふむ、たしかに「富士急ハイランド」を漢字で書けば、「富士急高原」でありますから、「富士高天原」とは一字違い。あながち完全なる間違いではないとも言えますが(笑)。
まあ「南が上」だろうと、「富士急ハイランド」が「富士高天原」だろうと、それほど大きな問題は起きないと思いますが(?)、地元民としては、なぜこういうことになったのか、何か特別な神の意志が働いているのではないかと思ってしまったりするわけです(冗談です)。
どんな事情でこんなことになったのか、今度駅で聞いてみようかと思います。あれをデザインしたのはいったい誰なの?
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