祝?日韓国交正常化50年
なんだかんだ言って兄弟みたいですよね。日本と韓国。
私は韓国にも知り合いがいるし、何度も訪問していますし、ソウルで韓国人に道を聞かれるし(笑)、まあ比較的嫌韓感情は弱い方だと思います。
こう言うといろんな立場の人から怒られそうですが…父親である中国からやたら高圧的にしめつけられてきた長男と、微妙にうまく距離をとってうまいこと取り行ってきた次男…中国、韓国、日本の関係ってそんな感じに思えます。
男兄弟って微妙な関係になるじゃないですか。役割分担、キャラ分担もするし、思想的にも対立することが多い。趣味もあえて違えたりして。お分かりになりますよね。
だから本当はお互い嫌いじゃないんですよ。ある意味、ここまでいろいろ言い合っても最悪の状況にはならないという安心があるのではないんでしょうか。
少し前の韓流ブームを思い出せば分かるとおり、本当にちょっとしたことで関係が修復したりもする。逆にまたちょっとしたことでこじれることもある。これってやっぱり関係が近いということですよ。似ているからこそ違いを意識するというのもあるでしょう。
ただ、一つ言えるのは、韓国というか朝鮮半島はあまりに長いことオヤジ(中国)に縛り付けられすぎた。なかなか反抗もできなかったし、言いなりになりすぎて、さすがにちょっと心に歪みが生じていると思いますよ。
「恨」というのは、単純に日本の「恨み」とは違いますが、マイナスの感情であることはたしかです。あえて言えば「妬み」に近いんじゃないでしょうかね。
ですから、これからの日本の韓国との関係をどうすればいいのかというのは、そういう身内だからこその微妙な関係の改善方法に学ぶ必要がありますね。
一部の保守勢力のように、もう国交断絶すべきだとか、無視し続けろというのは、これは兄弟の縁を切りますというようなものですから、最善策だとはとても言えません。
腹を立てているうちは、まあお互い同レベルということでしょうね。
もっと具体的な政策についても書きたいところですが、今日はこんな感じで国交正常化50年をお祝いしたいと思います。
絶縁していた兄弟が50年前にいちおう和解したけれど、まだしこりが残っている…現実的には充分ありうることです。昔のことを謝ったとか誤ってないとか、お金を払ったとか払ってないとか、まあホンモノの兄弟レベルでもありそうな話じゃないですか。
私の外交論は、いつもこうした個人レベルの雛型で考えています。本当にそういうレベルで考え、行動するのが正しい外交なのです。
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