地神=地眼
先日、安倍昭恵総理夫人と明見の聖地巡りをしましたが、その時、かつて古屋敷の古宮近くで発掘された「地神(じがみ)」の石碑に参りました(写真は夫人自身が撮影)。
「地神」信仰は全国各地に分布しています。単純に大地の神、土地の神、田の神という意味での信仰がほとんどですが、中には仏教の「堅牢地神」信仰や日本書紀の「地神五代」信仰(すなわち天神信仰と対をなす)と習合している場合もあるようです。
江戸期以降、屋敷神の一つとして数えられ、屋敷の北西に配置されました。
一方で、本来天神である「国常立命」が地下に幽閉されたというイメージからか、「地神=国常立」という信仰も確認されています。
富士山周辺にはそれほど見かけませんが、この明見の古宮の地にある「地神」はおそらくその国常立信仰の遺物ではないかと思われます。
それがこの時期に再び世に出たというのには大きな意味があると感じます。昭恵さんもおそらくそうしたことを直観して写真を撮られたのでしょう。
その時、私はふと千駄ヶ谷鳩森八幡宮の富士塚の麓にある「地眼」の石碑を思い出し、皆さんに紹介しました。
今日たまたま千駄ヶ谷でコンサートの練習があったので、さっそく立ち寄って写真を撮り、昭恵さんにも送らせていただきました。
「地眼」という石碑も全国に散在しています。これは「じがん」と読み、「地神(じがみ)」の転訛したものと考えられています。すなわち「地神=地眼」です。
鳩森八幡の富士塚はもちろん江戸の富士講の遺構です。本物の富士山の溶岩を積み上げてミニ富士を造り、浅間神社を勧請して信仰を集めました。富士山に行かずとも登山したことになるという、いかにも江戸的な(コンビニ的な?)システムであります。
そこに「地眼=地神」があるというのが面白いですね。石碑自体は新しいものですが、おそらく信仰としては江戸期からあったものでしょう。
鳩森八幡と言えば、あの日月神示の岡本天明が神主をしていたことでも有名です。岡本天明と国常立の関係は言うまでもなく深い。
岡本天明と明見は直接つながっていませんが、富士山信仰によって間接的につながっているわけです。また、出口王仁三郎を通じてつながっているとも言えます。
いよいよ「地神=地眼」の再登場の時が来るのでしょうか。もう少し調べてみます。
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