蝶野正洋 vs 宮戸優光トークバトル!!(UWFスネークピット・ジャパン)
高円寺にて、ついに実現!幻の対決!
コアなプロレスファンならお二人の関係はよくお分かりでしょう。
いやぁ、実に楽しく興味深いトークバトルでありました。なんとも贅沢な時間。
いろいろとお世話になり、またいろいろと気づきを与えてくださる宮戸さん、最近実に面白いトークバトルを続けざまにされているのですが、私はどうしても仕事の関係でここまでうかがうことができませんでした。
今日はちょうど休みの日と重なり、久しぶりに(昨年亡くなったビル・ロビンソンのトークショー以来です)うかがうことができました。
そして、宮戸さんの今日の対戦相手は黒のカリスマ蝶野正洋さん!
実は私とカミさんか関わったある学校のある生徒がちょっと荒れていた時、彼が蝶野さんのファンだということを知って、宮戸さんを通じてサインをもらってもらったことがあったんです。
その生徒は尊敬する蝶野さんのサインを手にして感激し、その後しっかり立ち直っていきました。そして、彼が蝶野さんへお礼の手紙を一生懸命書いたんですね。実はその手紙を渡す機会が全くなかったのですが、今日、しっかりご本人に手渡しできました。
今日の蝶野さんのお話を聴いて、その生徒が憧れのもよく分かりました。喧嘩が強く、族のヘッドをやりながらも、その根本にあるのは人への思いやりであったり、優しさであったり、義理堅さであったり、義侠心であったりするわけですね。
プロレスに特に興味がなく、格闘技の経験もなく、身体も硬い(笑)蝶野さんが一流レスラーになって、今でもカリスマぶりを発揮できているのは、まさに彼の人間性による部分が大きかったと思います。
その点、今日のトークでも何度も語られた、闘魂三銃士仲間の橋本真也と武藤敬司は、ちょっと違った意味でカリスマになっていったんですね。そりゃぁ、気も合わないわな(笑)。3人ともキャラが違いすぎる。
プロレスというのは、多様性の中に生まれるストーリーとハプニングという、ある種「神話的」な世界です。やはり、闘魂三銃士の3人がそれぞれ個性的で、アクが強かったからこそプロレス界を代表する選手になったのでしょうね。
そして、亡くなってしまった橋本さん、今でも現役で奮闘する武藤さん、そしてある種のファッションリーダーとして活躍する蝶野さん、それぞれがそれぞれらしい「今」を創り出しているのですね。
それにしても、まあ、いろいろの裏話が面白すぎました。もちろん、プロレスは八百長とかやらせとかいう次元ではとても語れませんね。偶然性と必然性、すなわち私の言うモノ性とコト性の競演というか、狂宴というか(笑)。
宮戸さんと蝶野さんが、こうして語り合うとういだけでも、歴史の意外性、歴史のいたずら、皮肉を感じます。こうしたアフターストーリーもまた、「人生を表現する」プロレスならではではないでしょうか。
そういう意味も含めて、蝶野さんがさりげなく言った昭和プロレスの「隙あらばかます。かまされた方が悪い」という空気感こそ、今の(プロレス界に限らず)社会に足りない緊張感ではないでしょうか。
蝶野さん、宮戸さんは私より一つ上。同世代としての共通体験や共通感覚もたくさんあり、そういう意味では、現代に対する感覚も近いものがあるのかもしれませんね。
このような素晴らしい機会を与えて下さり、また、蝶野さんの魅力を見事に引き出してくださった宮戸優光さんに心から感謝します。ありがとうございました。
次のトークバトルにも期待します!
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