稼いで核爆発?
今日はどうでもいいネタを一つ。
上の記事を読んでみてください。
「火星で」と書くところが「稼いで」になっていますよね(笑)。誤変換です。
誤変換のおかげで、火星人が何かの商売で稼いで核爆弾を開発し爆発させたという、別の物語ができあがってしまいました(笑)。
こういう誤変換が最近とても多い。こういう週刊誌的なサイトのみならず、Yahoo!のトップニュースなんかでも時々ご返還…ではなく誤変換(誤植)がありますよね。
昨年は「タヒ体遺棄」という実に不思議な誤植を紹介しました。
ま、そういう私のこのブログも書き下ろしで再読しないのでしょっちゅう誤変換がありますが(自分には甘い)。
昔、ちょっとした研究の対象として「誤植」や「誤用」を集めていたことがあります。「誤謬学」というのを構築しようと企んでいたのですが、その企み自体がある意味「誤り」でありました(笑)。
でも、けっこう面白かったんですよ。人間はどういうふうに間違えるのか。そして、案外間違いから新しい文化が生まれたりする(世界は「誤り」でできている参照)。
その頃は、誤りを集めることを「correct errors(誤りを正す)」をもじって「collet errors」とシャレておりました。日本人って「r」と「l」をよく間違えますからね。
その頃はまだワープロとかパソコンとかが、それほど普及していませんでしたので、誤植も人力というか人間的でした。
そうそう、証拠写真がどこかに行ってしまっていて残念なのですが、今までで最高の人力エラーは、東北のある県の自動車屋さんの看板。
今私も乗っているスズキのエブリイがデカデカ堂々と「エイブリ」と書かれていました。東北出身のカミさんによると、東北弁で「エブリイ」と言うと「エブリー」のようには発音できず、どちらかというと「エィブリ」のようになるらしい。つまりエラーにも地方性、方言性があるということですな。
それにくらべると、最近は上に挙げた「稼いで」のように、人力ではあり得ない間違いが多々発生するようになりましたね。
それはそれで面白いことになっているわけですが、実は学校が発行する文書類にも誤植が多発していたりして、ニュースなんかもそうですが、いわゆる公的なものにおける誤りが増殖している傾向があるんですよね。チェック機関がちゃんと働かないというか…昔よりもお互いの間違いに甘くなっている、寛容になっているとも言えますけど。
私はやはり機械よりも人間の誤りの方が好きですね。もちろん機械を操るのも人間ですから、あらゆる誤変換、誤植類は人間の責任とも言えます。
しかし、一方で機械に頼りすぎて、たとえばこうしてキーボードを打つことによって文章を書いてばかりいると、人間的なエラーも増えてくる。実は今日も授業で黒板に書いた漢字が間違っていて、生徒に指摘されました(苦笑)。国語の先生でもこれですからね。情報化とともに、私たちのエラーもどんどん増えているのでありましょう。
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