純米大吟醸 『回天』 (はつもみぢ)
知り合いが送ってくれました。山口県の純米大吟醸酒。
昨日近所で取ってきたふきのとうの天ぷらを肴にさっそくいただきました。
うむ、なかなかキレのある辛口のお酒ですね。吟醸香は軽めですが、舌の上では意外とずっしりした重みを感じます。好きなタイプの吟醸酒ですね。
「回天」とは、あの人間魚雷回天にちなんだ名前です。
このお酒を醸しているはつもみぢさんは山口県周南市にあります。周南市の大津島にはかつて回天乗組員の訓練施設がありました。
このお酒も、国を護るために若くして散っていった若者たちの遺志を後世に伝えるために、このように命名されたようです。
なるほど、先ほど書いた軽めで明るい吟醸香と、ある意味それに反するずっしりした味わいや喉越しは、そういう歴史を映しているのかもしれませんね。
人間魚雷、特攻隊と言うと暗く悲惨なイメージつきまといますが、実際のところ当時の特攻隊員たちの思いというのは、なかなか現代の私たちには共感するのが難しいのが事実です。
正当化するとか美化するとかいう意味でなく、私たちは素直に当時の人たちの心に寄り添ってみる必要はあると思います。その作業を怠って、単純に現代的な視点から否定したり、憐れんだりするのはどうでしょうか。その歴史が繰り返されるべきでないことは当然として、その時のその個人の思い、人生、命まで否定してしまうのは、あまりに失礼なことだと私は思います。
そんな意味も含めて、これもまた若い知り合いのスピーチ動画をご覧いただきます。私も知らなかった事実がたくさんありました。
「回天」を呑みながら、私ももう一度彼らの心、志に寄り添ってみたいと思います。
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