米国議会における安倍演説の意味
皆さん、本日未明の安倍総理の演説、ご覧になりましたか。
今まで日本の首相がここで演説できなかったこと自体が不自然なことでした。演説の内容についてはもちろんですが、そういう意味においても、ようやく日米の「戦後」が終わったのかなというのが私の印象です。
そういう意味で安倍総理だけでなく、こういう場を設定し、こういう文章を書いた人々の歴史的な努力に敬意を表したいと思います。
内容については、いろいろな意見があって当然だと思います。絶対的に正しい言葉などありえませんから。
私にもいろいろな思いはありますが、基本的に「過去の悲劇を乗り越える和解のモデル」を全世界に示したという意味において、やはり歴史的な演説であったと感じています。
このモデルこそ、日本の「和」の精神の体現であり、また私の言う「国譲り」の智慧の作法であると思います。
私は「時間は未来から過去へと流れている」と考えています。時間という川の流れに立つ私たちは、常に上流(未来)に向っていなければなりません。下流(過去)に向かって立ち、過ぎ去って遠くなっていく記憶をいつまでも眺めていたり、流れていくべき「滓」をいつまでも抱えていたりしていては、上流(未来)から流れてくる僥倖をキャッチすることができなくなってしまいます。
もちろん、「反省」「悔悟」も大切です。しかし、それはあくまで間違ったキャッチをしないため未来的体験であるべきです。
安倍さんの演説には、各所にそういうメッセージがこめられていたと感じました。そういう意味で、この演説は、アメリカという「現在」を重視する国と、「過去」にばかり拘泥する(ただしその目的はあくまで「現在」の利益)近隣の特定の国々に向けられたものであったと、宇宙人である(笑)私は感じたのでありました。
皆さんも、ぜひもう一度、そういう視点で全文をお読みになってください。
安倍さんお疲れ様でした。富士山でお待ちしております。
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