能とバロック
下の娘が中学生になりましてウチの学校に入ってきました。スポーツ以外趣味らしい趣味のなかった娘が、いったいなんの部活を選ぶかと思ったら、意外や意外、能楽部と弦楽合奏部(とコント部)に入部しました。
二つ(三つ)ともウチの学校ならではの部活ですね。ホントのことを言うと全て私の趣味(?)で作ってしまった部です(笑)。
ま、創始者としても、また父親としてもなんとなく嬉しいですね。
上の娘は、これまたウチの学校ならではのジャズバンド部で鍛えていただいています。おそらく妹としては、姉ちゃんと比較されたくないし、また差別化を図りたいという気持ちもあっての選択でもあるのでしょう。
いずれにせよ、父親の手のひらの上だな…なんて、父親の趣味の領域を簡単に超えて行ってしまうでしょう。ちょいと悔しいので、私は別のジャンルに逃げ続けます(笑)。
さてさて、娘が能楽部に入ったからというわけではなく、ちょっと別件で能とバロックの比較を小論に仕上げなければならなくなりまして、いろいろ書き進めております。
そう、私にとっては両者はとても近い世界に見えるのです。もう少し正確に言うなら、能楽とバロック・オペラとでも言いましょうか。
小論の完成版はいずれどこかで公表するとしまして、そのほんの一部だけを開陳します。
多少無理やりなところもありますけれども、こうして並べることによって、両者の類似点と相違点がよく見えてくるというものです。
さらにこうした様式上の対比だけでなく、成立事情や題材、表現技法に至るまで、実は大変に似ている部分があります。
表面的には全く違うジャンルに見えますし、音楽的にも全く違ったものに聞こえますが、実は深いところでは強くつながっていると感じます。
というか、それに気づいてから、私は能楽が急に分かるようになったんです(あとプロレスとの類似点に気づいてから)。
そういう意味では、一度外国に目を向けて、ある程度それをこなしたところで自国の文化が見えてくるという、ある意味ではよくある、また実に日本的な体験をしているわけですね。
というわけで、これをなんとか足がかりとして、能楽の素晴らしさを世界にではなく、日本に発信していきたいと思うのであります。さて、どうなることやら。
娘にも頑張ってもらおうと思っています。頼んだぞよ。
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