羽後町産 あきたこまち (はくばく)
ローカルなネタですみません。
買い物帰りのカミさんが興奮気味に語るには…地元のスーパーでお米を買おうと思ったら、なんとカミさんの生まれ故郷の米が積んであったとのこと。秋田県雄勝郡羽後町。JAうご。
販売は山梨の有名企業「はくばく」。山梨の人は誰でも知っています。ヴァンフォーレのスポンサーですし。「はくばく」とは「白麦」のこと。もともと麦を中心とした雑穀の会社です。いろいろなアイデア商品で売上を伸ばしている会社です。おとといもパイオニアの工場跡を買い取って大麦を増産するというニュースが流れていましたね。
雑穀中心の商品展開なので、玄米はあれど基本白米は扱っていないイメージだったのですが、おそらくJAうごと提携したのでしょうね。ホームページにも載ってないところを見ると、山梨県内での限定販売という形のようです。
なるほど、遠い嫁ぎ先で故郷のモノに出会うと、たしかに嬉しいですよね。パッケージを裏返すと、それこそ懐かしい風景が。おお、私も何度か見たことのある景色です。
羽後町、カミさんと結婚するまで全く知らなかった町ですが、いざ行ってみるとこれがなんとも魅力的なところでして…もちろん、風景や文化にも惚れ込みましたが、なんと言っても不思議なくらいピンポイントで私の興味の対象の聖地だったのです。
まず最初に気づいたのは舞踏家の土方巽と羽後町の関係。それについては、ええと、こちらからいろいろご覧いただくのがいいでしょうか。ピンポイントすぎて怖いほど。
次に、建築家白井晟一。残念ながら彼の代表作羽後病院は近年新しく建てなおされてしまいましたが、その他周辺のモノについてはこちらの記事をご覧ください。土方についても書いてありますね。
さらに佐藤信淵。こちらち混同秘策を紹介してあります。今はまっている仲小路彰も佐藤信淵の影響を多大に受けています。大東亜共栄圏というよりも「大アジア主義」の元祖と言うべきか。もちろん、平田篤胤とは師弟関係でもあり、羽後の国出身者どうしという縁もあります。
で、何を言いたいかといいますと、このお米をはくばくに提供しいてる「JAうご」というのが、なかなかのやり手なわけです。細かいことは抜きにしますが、JAの統廃合の際に、JAうごはJAこまちに入らず、小さな規模のまま独立してやっていく道を選びました(結果として現在秋田県内最小のJAです)。
同じ羽後町でも山奥の軽井沢という所出身のカミさんからしますと、いわゆる新成地区や明治地区というのは、かなり進歩的なイメージがあったとか。いい意味で変わり者とでも言いましょうか。
ほう、カミさんのひいおばあちゃんは明治地区の出身だそうです。峠二つ越えて山の中に嫁に行ったんですね。
ちなみに佐藤信淵は新成の郡山というところの出身。そして、上で紹介した記事にもありますように、土方巽もある意味では郡山の出身と言ってよい。この、日本の文化、歴史、思想に大きな影響を与えた二人を生んだだけでも、とんでもない地域ですよね。
実際に行ってみると、まあ、なんもない田園地帯なのですが。きっと霊的な何かが埋まっているのでしょうね。
そんなちょっと不思議な地区をまとめるJAうご。実は「萌えキャラ(美少女イラスト)」でもかなり有名です。今や全国にある(いる)萌えキャラですが、ここはかなり早い段階で導入していました。それも大御所西又葵先生によるデザイン。
昨年新たに可愛い「秋田小町」を書いてもらったようですね。もうすでにネットでは大評判です。
はくばくの白米は残念ながら美少女ではなく、西馬音内盆踊りのイラストでした。権利の関係があるのだとは思いますが、ぜひとも萌えキャラで販売してもらいたいものです。売上倍増間違いなしです。はくばくさんもかなり進取気質の会社ですから、ぜひ!
あっそうそう、羽後町と言えば…みちのくプロレスでデビューした郡司歩選手。彼は西馬音内の出身でしょうか。応援しよっと。
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