京都の諏訪信仰
修学旅行3日目。今回の個人的大収穫は、意外にも宿の近くにありました。
昨年、一昨年は、すぐ近くの聖徳太子ゆかりの六角堂を参拝しました。今年はなんとなくその六角堂の辻を下ってみたんですね。そうしたら、いきなりマンションの工事現場に意外な文字が!
「御射山」!わ〜お!まさか京都のど真ん中で「みさやま」に出会うとは思わなかった。いや、これは「みさやま」と読むかどうか分からんぞ…と思いつつ、さらに道を下ると左側にまずはこのような看板が。
そこに、決定的な証拠が(笑)。
あらら、宿の方がおっしゃった広域避難場所ってこの「みさやま公園」だったのか…。
さらにさらに、向かい側を見ると、このようなお店が。もう決定的ですね。
ということで、さっそく宿に帰りまして、とってもお美しい若女将に聞いてみました。あの辺りを「みさやま」って言うんですかと。
すると、たしかにそのように言うけれども、その由来などは知らないとのことでした。まあ、そうでしょうね。
「みさやま」と聞いて諏訪だと思うとか、あるいは「御射山」を「みさやま」と読むというのは、正直かなりマニアックな方でないと…。
ちょうど宿の壁に古地図が貼ってありましたので、一生懸命探してみると…あったあった。「御射山丁」。
この地図は天保年間に作られたものです。調べたところ、もともと「すは丁」と呼ばれていたらしい。諏訪氏が住み着き、足利尊氏も信仰したという諏訪神社があったのだとか。それが祇園祭に御射山の山鉾を出したところから、のち「御射山丁」と改められたのだと。なるほど。
現在では、その諏訪神社はありません。さらに調べてみると、どうもその社殿は現在、八坂神社の祖霊社になっているらしい。さっそく散策の時に行ってきました。
私の考えでは、諏訪の神は出雲の「荒魂」。現在、スサノヲに関係する八坂神社に鎮まっているというのは決して間違いではありませんね。
さらに気になるのは、聖徳太子の六角堂のすぐ近くに諏訪氏が居住していたということです。聖徳太子は出雲の「和魂」を大切にしました。
こうして出雲の荒魂と和魂が京都で再会したことが、富士山麓での両魂の再会と同様に、聖徳太子の力によるとすれば、これは大変な発見です(あくまで個人的には)。
いやはや、それにしても宿の近くにこんなゾーンがあったとは。裏物部ネットワークがまた発動しましたね。
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