本搾り(KIRIN)
意外に手に入りにくい人気商品。
2012年に179万ケース、2013年に341万ケース、2014年に552万ケース。その割に見かけないという不思議な商品です。
近所のコンビニなどではほとんど見かけることなく、私はとあるドラッグストアにて購入しております。
今日も鼻炎の薬を買うついでに2本購入してきましたが、レモンしかなく、他はストックもなしとのこと。やはり売れるようですね。
キリンさんもここまで売れるとは思っていなかったのでは。
チューハイ市場はもう長年飽和状態でしたから、新しい商品を開発するのは難しいと言われてきました。「氷結」とか「超冷」とか「-196℃」とか、なんだか分からないけれど、冷え冷えイメージが乱発したり、アルコール度を上げる方向に行ったりと、メーカーも苦労しているなという感じがありました。
そこに突如現れた「本搾り」。果汁とウォッカのみという、それまでとは大違いの「マイナス思考」。これが逆に新鮮だったわけですね。
たしかに、居酒屋の生搾りレモンサワー的なシンプルさ。甘くないし、妙な香りもない。たっぷり果汁が自然な味わいで飽きが来ない。
たしかに、レモン12%、グレープフルーツ28%、オレンジに至っては45%という高果汁度は、その数値を見るだけでも魅力的ですよね。なんとなく健康的な感じもする。
それにしても、「チューハイ」って、もともとは「焼酎ハイボール」の略ですよね。しかし、今や焼酎で、いや焼酎を割ることはあまりありませんね。この本搾りも「ウォッカ」です。
今年になってサントリーもこの流れに乗ったらしく、高果汁度の「こくしぼり」を発売しましたね。本搾りが手に入らない時、ためしに「こくしぼり」を買って飲んでみましたが、こちらはフツーの缶チューハイなみに甘味料やら香料やらが入っているようで、あまり新鮮な感じがしませんでした。
やはり「本搾り」ヒットの要因は、高果汁度ではなく、無添加的な部分だったのですね。
こういう「マイナス思考」すなわち「引き算思考」は、他のジャンルにおいてもこれから重要なポイントになってきそうですね。
学校も案外そうかもしれません。いろいろ「付加価値」の増量に励んできましたが、実は本質に帰ることが大切なのかも。
本搾りを飲みながらそんなことを考えました。
リンゴやライム、その他季節限定商品なども発売されるようで、これからの展開も楽しみであります。
そして、不思議なことですが、コンビニなどで見かけない「レア感」がまた魅力だったりするわけです。
ちなみにネットでは普通に買えますね。
それにしても、なんでこんな高果汁度のスピリッツが、普通のジュースより安いのでしょうね(笑)。
Amazon キリン 本搾りチューハイ グレープフルーツ 缶 350ml×24本
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