日本は韓国とどう向き合うべきか(BSフジ プライムニュース)
アジア外交の“迷路”日本と韓国と戦後70年 朴大統領演説の波紋は
昨日、日韓関係について書きましたが、今日のプライムニュースでもその話題が取り上げられました。
大変面白い内容だったので、皆さんともシェアしたいと思います。
今後10日間はダイジェスト動画を観ることができます。その後は、テキストアーカイブで読むことができます。
このように動画だけではなくテキスト化するというのは素晴らしいですね。このプライムニュースでは非常に重要な議論、発言が発信されますからね。
さて、今回のゲストは、上智大学名誉教授の渡部昇一さんと、京都大学大学院教授の小倉紀蔵さん。舌鋒鋭い保守の論客と、穏健な中立派ということで、もしかすると軽く衝突するのかもと期待(?)しながら観ましたが、案外うまくまとまっていましたね(笑)。
客観的に自分を見るに、私はおそらくお二人の間くらいのスタンスですから、気持よくお二人の意見を聞くことができました。
まあ、保守バリバリの渡部さんの意見は、ある意味非常に真っ当であり、歴史的な事実のある側面を正確に捉えたものですよね。それについてはなかなか否定できない。
しかし、それを「歴史の多様性、複雑さ」という上手な言葉を使って、ある意味では学問的であるというよりも「文化的」にとりまとめていく、小倉さんの「言向け和し力」に感心いたしました。
実際、日本と韓国の大きな違いというのは、「和」の精神の有無であると思います。それが小倉さんの言う「成熟度」にも関わってきていると思うわけですね。「和」は「和え物(あえもの)」のイメージで考えると分かりやすい。発酵食品は全て和え物ですからね。
発酵食品と言えば、キムチも代表的な発酵食品。そして、今の赤いキムチは、南蛮貿易で九州に伝わった唐辛子があって初めて生まれました。
いや、だからといって、「キムチは日本発祥だ!」なんて、どこかの国のようなことは言いません(笑)。唐辛子自体が中南米産ですし。
ま、文化というのは、たとえばそのように複雑で多様的、重層的であるわけです。歴史も、答えが一つの科学、あるいはイデオロギーとしてではなく、文化として捉えるべきだというのは、私の以前からの主張でもあります。
それにしても、小倉さんの、今までの日韓関係は世界に誇るほどの「成功例」である、あるいは村山談話や小泉談話などもそういう意味での「成功例」であるという観点は、私にとってはなかなか新鮮でありました。なるほど、そういう見方もあるなと(完全に賛同するわけではありませんが)。
ぜひ、皆さんもご覧ください。
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