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2015.03.04

なぜ売れる?どう売る?ジャパネット高田氏 (BSフジ プライムニュース)

Th__20150305_84953 ライムニュースのネタが続きます。
 今日はジャパネットたかたの社長を退任した高田氏がゲスト。カリスマ経営者の言葉は心に響きますね。
 私は経営者ではありませんが、人の上に立つ年齢にもなってきましたので、こういう方々の生き様はとても参考になります。
 一方で、たとえばそういうカリスマたちの言葉というのは、こうしてインタビューになったり、本になったりいろいろ発信され、たくさんの人たちが納得し感動しますが、なかなか凡人がマネしようと思ってもできない。
 それは、カリスマにはある種の宗教性があるからです。脳の機能が違うのです。
 今回の高田さんの話で象徴的だったのは、世阿弥の風姿花伝から「離見の見」を引用したところでしょうか。
 私も風姿花伝は大好きでよく読み返しており、理屈では「離見の見」についても、あるいはその延長線上にある「ものまね」についても、自分なりの解釈ができていると自負しています(「ものまね」についての「我見」についてはこちらこちらをご覧ください)。
 高田さんのプレゼンテーション論は、ある意味では「演技」の基本や本質を表していますね。やはり、なりきらねば伝わらない。離見の見、すなわちお客様の視点と同化しなければウソになる。
 これはほとんど仏教的な境地です。私の言う「コトよりモノ」の境地と言ってもいい。
 古来、カリスマたちは、間違いなく「自他不二」の境地を獲得していました。それができるかできないかが、彼らと我らを画する決定的な違いと言ってもよい。
 音楽家もそうですね。もちろん教育者もそうです。そういう意味で、私はその境地を目指して精進しているつもりですが、まだまだ「我見」が強くてダメ。残念です。
 これから10日間はハイライトムービーを観ることができます。ぜひご覧ください。ちょっとテンションの低い、「ものまね」前の高田さんを堪能できます(それでも時々何かが降りてくる)。
 10日経つとテキストアーカイブで読むことができますが、やっぱり生の高田さんの言霊がいいですね。ここでも「コトよりモノ」ということです。


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