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2015.03.07

第3回「月江寺学園音楽祭」

Th__20150308_95551 回で3回目となる我が学園の音楽祭がふじさんホールにて開催されました。幼稚園、中学校、高校の園児、生徒(+卒業生)、そして先生たちみんなで作る音楽祭です。
 おかげさまで大盛況のうちに終了することができました。ご来場くださった皆さま、ありがとうございました。
 一昨年末に亡くなった前理事長先生のアイデアで始まったこの音楽祭。音楽によって学園全体が一丸になるという素晴らしさがあるのはもちろん、それぞれの世代での音楽のあり方を学び合う機会にもなりますし、また、この地域の文化性向上にも多少なりとも貢献する場になっているのではないでしょうか。
 まさに音楽好きだった前理事長先生の残してくれた遺産であると思います。
 たしかに本学園は音楽教育をその特長の一つとしてきました。幼稚園の豊かな音楽教育は創立以来で、最近もディズニーランドでの演奏の機会を得るなど頑張っています。
 そして、高校の(現在では中高の)ジャズバンド部はご存知のとおり今や全国に名を馳せる名ビッグバンドです。最近発売された東京スカパラダイスオーケストラのライヴDVDにも登場してるんですよ。
Th__20150308_95605 そして中学校としては、創立以来一つの文化として定着しつつある全校合唱、そして、不肖ワタクシが指導しております弦楽合奏部も中学としては全国的に珍しい活動ではないでしょうか。
 幼稚園の年少さんから10年経つと中学生、そしてさらに5年ほど経つと大人と肩を並べる立派な高校生としてそれなりの音楽を奏でるようになります。人間の成長ってすごいなと思うとともに、そうした時期の子どもたちに関われることの喜び、そして責任の重大さを改めて痛感いたしました。
 今回もジャズ部や合唱の指導を中心に、全体のプロデュース&コーディネートをしてくださった大森先生には格別の感謝と敬意を表したいと思います。つくづく組織は人材で変わるなと思っております。
 今回、私が特に嬉しく思ったのは、中学校で築き上げた合唱の文化が、その主役であった生徒たちが高校生になることによって、高校にもしっかり浸透してきたということです。
 もう何十年も、高校で合唱や演劇などの文化活動をと思ってきましたが、なかなかそういう機運や雰囲気が生まれませんでした。やはり先生の押し付けではなく、生徒側から自然発生的にそういうムードが生まれなければダメだったのですね。
 そういう意味では、ようやく芽が出たという感じですので、これを大事に育てていくのも、我々教員の仕事なのかなと思います。やはり、先生という仕事は水をやったり、肥料をやったり、雑草を抜いたり、いわば手入れをする仕事なんだなと。当たり前ですが、主役は子どもたち。
Th__20150308_95528 さて、ワタクシ事ではありますが、今回は初めて弦楽合奏部で指揮をしました。今までは、コントラバスを弾いたりしていましたので、生徒側に立っていたんです。今回はコントラバス奏者がいるということもあって、生徒と向かい合う側になったというわけです。
 バロックアンサンブルやバンド活動をしているので、どちらかというと指揮者のない合奏に慣れているし、そうした演奏者どうしの自発性やシンクロの妙のようなモノを大事にしてきたんですが、今回振ってみて、それこそ「お手入れ」をしてあげるという意味では、中学生のシロウト集団には指揮も大切かなと思いました。
 まあ、私の指揮を見て「タコみたい」と笑ってしまったお客様も多数いたようですが、ある種大げさな表現を誘発するためには、あのくらいやらないとね(笑)。演奏している生徒には分かりやすかったと思いますよ。ああやって、音楽には呼吸とか波とか風景とかが大事だということを教えられたなら、笑われてもいいと思っております(笑…録画を見て自分でも笑ってしまった)。
Th__20150308_95623 ちなみに上の娘はジャズバンド部の中3ということで、中学生としての大きなステージはこれが最後。3年みっちりやって、まだ道半ばという、まあなんという贅沢か。ようやく折り返し地点ですからね。
 4月からは下の娘も入学ということで、家族3人でそれぞれ違ったジャンルの音楽をやることになりそうです。楽しみですし、負けないぞ!という気持ちにもなっております(笑)。
 いずれにせよ、音楽というのは本当に素晴らしい。どこかで「私たちが生まれてきたのは歌を歌うためではないか」と言ったことがありますが、今日も本当にそんな気がしました。もちろん、楽器の演奏も歌を歌うことの延長線上にありますよね。
Th_img_6135 エンディングの「月江寺学園合唱団」の「花は咲く」と「銀河鉄道999」は実に良かった。音楽によって空間と時間が一つになった瞬間。世代を超えて共有できるものがあるということ、言葉を超えて理解し合えることがあるということ。いろいろ心配の多い世の中でありますが、まだまだ人類は大丈夫だなと思いました。
 この世に音楽があって良かった。まさに「音楽なくして人生なし」。いや、「音楽があればこその人生」。いやいや、「音楽=人生」「音楽は人の天命」ですね。ありがとうございました。

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