沙漠緑化の父『遠山正瑛』(富士吉田出身)
中東問題の解決には砂漠緑化が必要だ、日本にはその技術がある…というようなまじめな話を娘にしたら、「イスラム国 クソコラ笑って 草生やせ」という一句を詠みやがりました(笑)。うまい!座布団一枚!(「草生える」はネットスラングで「笑う」という意味です。すなわち「www」を草の象形と見るわけです)。
と、ちょっと導入は不謹慎ですが、冗談抜きで中東問題は環境問題です。経済的にも宗教的にも政治的にも。
皆さん、ご存知のとおり、中東は石油の宝庫。もちろん石油は動物の死骸からできます。つまり太古はそれだけ動物がいたということです。すなわちそこは森林であったと。
世界四大文明の場所は例外なく砂漠化しています。すなわち人間の文明は森林を伐採することによって生まれるのです。
そういう意味で、日本の「文化」はすごい。「文明」ではなく「文化」。cultureの語源は「ciltivate」ですね。「耕す」です。日本は充分に文明的ですが、しかし文化が勝っているから、こうして国土のほとんどが森林なのです。
日本にとっては森は神。手入れして守るのは当たり前です。一方、イスラム教、キリスト教、ユダヤ教は砂漠の宗教。森(つまり水)の取り合いから生まれました。今の争いもそこを起源としています。
だからこそ、砂漠をもとの森林に戻すことが大切であり、それができるのは日本であると言ったわけです。
そんな砂漠の緑化の父と言われる人がいます。本人は砂漠ではなく「沙漠」という字にこだわったようですから、ここからは「沙漠」と書きます。
我が富士吉田出身の偉人と言えば、ワタクシの趣味的にはプロレスラーの武藤敬司さん、フジファブリックの志村正彦くんということになりますが、実は彼ら以上に偉大な方がいます。それが、沙漠緑化の父「遠山正瑛(せいえい)」さんです。
そう、遠山正瑛さんは、今、志村正彦くんが眠っている大正寺の出身なんですよ。不思議な因縁を感じます。
遠山さんは、中国やモンゴルをはじめ世界中で感謝され、尊敬されています。その業績については、富士吉田市のホームページをご覧ください。2002年にはNHKのプロジェクトX挑戦者たちでも「運命のゴビ沙漠 ~人生を変えた三百万本のポプラ~」として紹介されました。
そうそう、今年度ウチの中学の3年生は学年合唱で「予感」を歌ったんですが、この「予感」という平成14年度のNHK合唱コンクール課題曲は、遠山さんの思いを歌ったものなのです。
富士吉田の人たちもあまりこの偉人のことを知りません。また、多くの中学生が「予感」を歌っていますが、これが遠山さんの歌であることを知らないかもしれません。
私たち富士吉田に縁のある者は、遠山さんの遺志を継いで、世界に苗を植えていかなければなりませんね。私も具体的に動いていこうと思っているところです。こういうご時世だからこそ。
Amazon 沙漠緑化に命をかけて
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コメント
こんにちは。高校入学直後にご本人に直接講演会でお会いしました。母校の出身だからです。砂漠が-「沙漠」であること、絶対あり得ない、というような砂漠も緑化できること、そして「私は沙漠でのたれ死んでも構わない。骨も拾わんでいい。でも、若い人たちにわたしの屍を越えていってほしい」と熱く語る姿に大衝撃を受けたことを今でも鮮明に覚えています。富士吉田のお寺さんの方なのは存じておりましたが、志村さんの大正寺さんだったとは存じあげませんでした。
投稿: A.I | 2015.02.06 18:21