The Essential Jaco Pastorius (Bass Recorded Versions)
ジャコベースのチキンうまい!
とは言っても、「ちりめんじゃこダシの鶏肉が美味しい!」ということではなく、ジャズの話です(笑)。
中3の娘へのクリスマスプレゼントがこれ。チキンはチキンでも食べられないチキンです。
いや、ある意味ごちそうさまでしたね。なぜなら、チキンの隠し味がよ〜く分かったからです。
ジャズバンド部でベースをやっている娘も、ようやくただ弾くだけでなく、音楽的な表現、言葉としての音楽というものに目覚めつつあります。
そんなタイミングを見計らってのプレゼント。
ベース弾きにとって、ジャコのような音を出したいというのは、大きな夢の一つですよね。しかし、不思議なもので音を耳コピして弾いてみただけでは、なかなかあの味わいは出ません。
娘もバンドでよく「The Chicken」を演奏するわけですが、全くジャコ風味になっていなかったのが実際でした。
実は私もどうすればジャコ風味のダシが出るのか分からなかったので、自分の興味もあってこの楽譜を購入することにしたんです。
そう、私はヴァイオリン弾きとして、ステファン・グラッペリの音世界はどのように再現すればいいのか想像もつかず、いくつか楽譜を買ってみたんですね。で、諦めた(笑)。
私と違って娘はまだ若いので、きっと挑戦してくれるだろうとの願いもこめてのプレゼント。
ジャコ風味…よく分からない方も多いでしょうから、まずは「The Chicken」のアルバム・ヴァージョンを聴いてみましょう。
うん、この粒立ち、グルーヴ感ですね。単純な繰り返しのように一瞬聞こえますが、実際にはどうなっているのでしょうか。
ということで、さっそく楽譜を見ながら弾き始めた娘。いきなり驚きます。
「×」が多い…。
そう、実はミュートの適切、独特な使い方に、ジャコの秘密があるのです。
さっそく娘は楽譜通りにミュートを入れて練習を始めました。すると、あら不思議、いきなりジャコ風味になってきました!これには本人もビックリ。楽しそうです。
また、この楽譜には別のメリットもあります。五線譜とタブ譜が並んでいるので、今まで娘があまり考えてこなかったポジショニング、フィンガリングの勉強になる。
父親に似たのか、五線譜の初見は得意…というか、テキトーにごまかしながらそれらしく弾くことはできていたのですが、いわゆる文脈的なフィンガリング(ポジション移動含む)はあまり考えてこなかったんですね。
まあ、こうして偉大な先人からいろいろ学んでほしいものです。学ぶということは「真似ぶ」ということですからね。そして「習う」は「慣らう」ですからね。
そうこうしているうちに、下の娘もギターを持ち出し、なんちゃってセッションが始まりました。なんだか楽しそうですね。
いやあ、なんとも感慨深いですなあ。娘たちも両親のように、大人になってもバンドやアンサンブルを楽しむ人生を歩んでほしいですね。
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