新垣隆 『交響曲 HARIKOMI』
昨日はクレープスという知られざる作曲家を紹介しました。才能はあるけれども、どうも世間からはあまり認められなかった…。
ということで、今日は現代日本における「知られざる天才作曲家」…だった方のカッコいい曲を紹介しましょう。
新垣隆さん、そう、かの佐村河内守のゴーストライターであった方です。彼が記者会見を開いた日、私は「音楽における神と悪魔と人間」という記事を書いています。
面白いもので、その記事にもバッハや瀬戸龍介さんの話が出てきますね。作曲という行為の本質をいろいろと考えさせられます。
で、そのガッキーこと新垣さんの素晴らしい作品がこれ。週刊文春のテーマ曲(?)「交響曲 HARIKOMI」です。
もちろん佐村河内の(?)名作「HIROSHIMA」のパロディ。まあ、そこまで新垣さんも立ち直ったということでしょうね。
交響曲と言っても、これはジャズですね。ストリングス入りのビッグバンド、70年代の刑事ドラマを彷彿とさせるキャッチーな曲となっています。
いや、ホント、新垣さんてすごいですね。クラシックなんて当たり前、現代音楽からジャズ、歌謡曲、民謡、ほんとうにオールジャンルで作曲ができるとのこと。というか、全てのジャンルを知り尽くしているので、それぞれ即興でジャンジャン弾けるんですよね。ですから、当然ジャズとの親和性が高い。
風貌やキャラクターとかけ離れた楽曲と演奏が楽しめるということで言うと、まあ皮肉なことですが、あの事件のおかげで人気者になったということでしょうね。
そんな名曲誕生の秘話やら、作曲のプロセスを垣間見ることができる、次の動画もぜひご覧ください。私のツボにはまりまくりましたよ。いいなあ、新垣さん。ぜひ聴きたい!ボカロ曲!新垣P!
私の知り合いの音楽家数人は、彼の授業を受けたり、彼と演奏したりしたことがあるそうです。皆さん、本当に「いい人」「すごい才能」と言っています。
私もいつかお会いしたいなあ。ウチの学校のジャズバンド部のために曲でも書いてもらいましょうかね。
最後に、ヴァイオリニストとして一度は弾いてみたい名曲「シャコンヌ」をどうぞ。演奏している奥村智洋さんもすごいなあ。この難曲を耳コピし暗譜して演奏しているわけですから。たしかにこの曲はもっと演奏されるべきですね。楽譜の発売を切に願います。
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