祝 天長節
今日は天皇誕生日。すなわち天長節であります。
陛下、おめでとうございます。
誕生日に際しましての陛下のお言葉はこちら宮内庁のサイトにて。
お言葉の中で特に印象的なのは、昭和天皇から学んだこととして「人のことを常に考えることと,人に言われたからするのではなく,自分で責任を持って事に当たるということ」を挙げておられる部分でしょうか。
それがすなわち天皇としてのお仕事そのものでありましょう。また、私たち日本国民が心がけるべきことでありましょう。
天皇は祈る存在です。他者のために、国のために、世界のために祈る存在です。無私、無我の祈り。
また来年が戦後70年という節目の年ということで、次のような言葉を述べられています。
「先の戦争では300万を超す多くの人が亡くなりました。その人々の死を無にすることがないよう,常により良い日本をつくる努力を続けることが,残された私どもに課された義務であり,後に来る時代への責任であると思います。そして,これからの日本のつつがない発展を求めていくときに,日本が世界の中で安定した平和で健全な国として,近隣諸国はもとより,できるだけ多くの世界の国々と共に支え合って歩んでいけるよう,切に願っています」
ポイントは「近隣諸国」でしょうか。
昨年の天長節でのお言葉を再び思い出します(こちら参照)。昨年は日本国憲法に関する発言でしたね。
天皇陛下は右も左もない高次元の存在です。世の中が右に傾けば、バランスを取るがごとく左寄りの発言をなさるのは当然のことでしょう。
こういうことを言うといろいろなところからお叱りを受けるのですが、今年もまたあえて書きましょう。
明日、第3次安倍内閣が発足し、ますます憲法改正論議が高まることでしょう。それ自体は悪いことではありません。戦後70年の節目に、改めて日本国憲法について皆で考えることは大切なことです。
いつかも書いたとおり、私は憲法9条も昭和天皇の発案であると信じていますから、特にその部分に関しては、最後は今上天皇がその改正を認めないであろうと考えています。
すなわち、国民投票の結果は、未来的にはもう実は見えているのです。
そのような意味で、最後の砦、最終的な抑止力になるのが、天皇という存在です。
まさに「国譲り」的な存在であるとも言えます。私たち国民の意識の下に隠れてしまっているかのごとき、現在の天皇家のあり方ですが、それは実は最高の権力温存の形でもあるのです。
そうした潜在的な(本来の)天皇力の発動がなくとも、我々日本国民が正しい選択をし、正しい生き方をしていくことを願います。おそらくは陛下も、毎日そのような祈りを捧げておられることでしょう。
来年は、大切な年になりそうですね。陛下になるべくご心配をおかけしないよう、私たちは責任ある判断と行動をしていかねばなりません。
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