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2014.12.16

『スピリチュアルの冒険』 富岡幸一郎 (講談社現代新書)

Jpeg ームになった(まだなっている?)「スピリチュアル」系の本ではありません。大変まじめな準学術書です。
 「スピリチュアル(霊性)」とは何かに始まり、戦前、戦中、戦後を通しての日本のスピリチュアリストに注目し、それぞれの「霊性観」から時代や文化を読み解いていきます。
 本書に登場する我が国の人物(スピリチュアリスト)は、柳田国男、小林秀雄、内村鑑三、鈴木大拙、西田幾多郎、三島由紀夫、田中小実昌…こう列挙するだけでも、いかに「まじめな」本か分かりますよね。
 残念ながら、日本史上最強のスピリチュアリストである出口王仁三郎は登場しませんが、私が王仁三郎について語る時によく書いているように、戦前、戦中の「霊性」は、戦後には見事に表舞台から消されましたが、実際には地下水脈となって現代にも大きな影響力を保っています。
 私の「国譲り」理論から言いますと、そうして「無意識」の中に葬られた(実は保存された)モノは、最も純粋な形をとって時を超えるのです。
 大拙がこだわった「日本的霊性」の本質には、そういう「国譲り」的な性質があるというのが、私の考え方です。
 ワタクシ的に言うと、「スピリチュアル=霊=モノ」です。「もの」という日本語はそういう「他者性」を表しています。
20141217_115759 ちょっと話がそれますが、今日はある意味現代的なスピリチュアル系の本を読みました。気になってしかたなく、思い切ってお金を払って買ってしまいました。
 幸福の科学、大川隆法による霊言集ですね。昔、「大川隆法の霊言」という面白い本を買って以来です(笑)。
 なにしろ、島薗進さん、山折哲雄さん、井上順孝さんの守護霊が幸福の科学の、そして大川隆法の素晴らしさを語っちゃうわけですから、これはもう、スピリチュアルを超えてギャグですね。
 ま、当時の出口王仁三郎なんて、大川さん以上にトンデモナイ人だったのでしょう。守護霊を招いての霊言なんてのも、まあ鎮魂帰神みたいなものですしね。
 幸福の科学は現在進行形なので、のちの評価にはついては分かりませんし。しかし、面白かったなあ。なんか、スピリチュアルが、その反対側にある「科学」「経済」「政治」「宗教学」、あるいは「商売」などと、案外面白く融合しているという新しいスタイル。
 ご存知のように幸福の科学大学には認可がおりませんでした。しかし、ハッピー・サイエンス・ユニバーシティという名で私塾として開校するのだとか。洗剤革命がウォッシュ・レボリューションになったのよりもまんまの言い換えですな(笑)。
 幸福実現党は今回も議席を得られませんでしたね。昨日の記事の続きで言えば、これだけ秘密ではなくあきらかにされていながら認められないということは、これは「真理」ではないのかもしれません…なんて書くと、ブッダの生まれ変わりに怒られちゃうかな。
 いずれにせよ、この現代においても、「スピリチュアルの冒険」はいろいろな形で続いているのでした。
 ある意味、このブログもそういう冒険というか、挑戦の場であるかもしれません。

Amazon スピリチュアルの冒険

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