バッハ 前奏曲ハ長調 (BWV567)
先日、瀬戸龍介さんの「日本の世明け」を紹介しました。本当に素晴らしいアルバムで、家族で毎日聴き、歌っています。
あの記事で「567」という数字について「分かる人には分かる」というようなことを書きましたが、実は王仁三郎は「五六七」と書いて「みろく」と読ませているんです。
もちろん、弥勒菩薩の下生56億7千万年にちなんだものですね。
まあ私もなんとなく縁起をかつぐ程度の意識で、この「567」をラッキーナンバーだと思うようになりました。
で、今日ふと思ったですね。バッハの作品番号567番ってどんな曲だろうって。
さっそくYouTubeで検索してみたら、全然知らないオルガン前奏曲でした。
聴いてみると…なんとも変な曲(笑)。なんだこりゃっていう感じ。これはホントにバッハなのか?
ちょっと調べてみましたら、どうも偽作らしい。というか偽作でしょ、こりゃ。
一説では、バッハの高弟クレープスの作品だとか。クレープスはバッハに愛され、師をして「小川(Bach)に棲む優れた蟹(Krebs)」と言わしめたとも。
ちょっと違った雰囲気の演奏でもう一度聴いてみましょう。
クレープスはバッハの対位法を正統的に継承しました。だからこそすっかり時代遅れで、人気はなかったようです。まあ、バッハ自身がすでに時代遅れというか、時代を超越してしまっていましたからね。
たしかにこの小品の後半の転調などには、前古典派的な冒険が感じられます。クレープスもそれなりに時代に挑戦しようとしていたのでしょうか。
ちょっと変な言い方ですけど、これを聴いた時、一瞬自分の作品かと思ってしまいました(笑)。若い頃、オルガン曲をちょっと作って遊んだりしていまして(もちろんコンピューターで打ち込み)、こういう変な曲をけっこう作っていたんです(恥ずかしながら)。
正直、パッとしない「ダサさ」が自分のそれみたいだった。なんて言ったら、優れた蟹さんに失礼でしょうか(笑)。
蟹さんの名誉回復のために代表曲「トッカータとフーガホ長調」をどうぞ。
う〜ん、なんとも盛り上がり、聞かせどころに欠けるなあ…と、また失礼なことを言ってしまいました。スミマセン。
もう1曲、2台のチェンバロのための協奏曲です。これはけっこういいですね。
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