あれから5年…いろいろな「モノ」と「コト」
早いものです。
富士吉田が誇る天才、志村正彦くんが天に帰ってもう5年。
クリスマス・イヴに亡くなるなんて、全く罪な男です。忘れようにも忘れられないではないか。
今日はフジファブリックつながりで知り合いになったある方が京都からおいでになりました。志村くんが作ってくれた彼女とのご縁は、いま全く不思議なことに、織物関係で発展しております。
さすがフジ「ファブリック」だな。すごいネーミングだったな。そんな話をし終えて、では、お墓参りに行こうということになりました。
私も久しぶりのお参りです。命日ということでたくさんのファンの方がいらっしゃるだろうなと思いきや、そこにはメンバーとスタッフだけが…。
この地で彼らにお会いするのは、富士五湖文化センター凱旋ライヴの楽屋、そして、5年前のお葬式の時以来です。
寒い中、たわし(スポンジ?)で一生懸命お墓をきれいにしているメンバーの姿を見て、言葉にならない彼らの気持ちを受け取ることができました。これからもフジファブリックを応援していこうと誓いました。
彼らに「お先にどうぞ」と譲られて、お参りをさせていただきながら、私の頭の中に突然流れてきたのはこの曲、「モノノケハカランダ」でした。
おっ、これが来るか!
この名曲(珍曲)については、以前「心の鬼…モノノケハカランダ」という記事にいろいろと書かせていただきました。
それにしてももう5年…早いものです。
そう、「早いものです」の「もの」という言葉にも他者性は表れています。自分の感覚、意志を超えた早さなのですね。
そういう意味では、今日図らずもメンバーとお会いできたのもまた、「もの」です。日本語の「もの」とはそういう意味なのです。
「もののあはれ」という言葉は(良きにつけ悪しきにつけ)「想定外」に対してため息をつくことなのです。
「モノノケ」もまた、そういう「存在」。不随意な何か。たしかに「モノノケハカランダ」は、私たちの予想や常識や期待を完全に裏切る心地よさに満ち溢れた曲ですね。
もしかすると、5年前突然、それもクリスマス・イヴにいなくなってしまった男こそ、「モノノケ」だったのかもしれませんね。
そして、そんな彼の声をもう生では聴けないという嘆き。まさに「もののあはれ」です。
しかし、彼はこんなにたくさんの音楽と言葉を残してくれました。記録された音も言葉も「コト」です。無常であるモノを固定化し、永遠化して残しくれました。
私たちのためにコトを為してくれた(仕事してくれた)志村正彦に心から感謝したいと思います。
そして、彼の仕事を大切に愛し、今でも仕事をし続けてくれている現フジファブリックのメンバーにも心から感謝します。ありがとう。
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コメント
はじめまして。Twitterの方でリツイさせていただきました。フジファブリックのファン歴は極々短く、志村さんのこともリアルタイムでは知りません。私が知ったかぶりで語れるわけでもありません。しかし、ただの好奇心とかではなく、4人がどのように歩んできたか、5年経って今の3人で4人分の思いや将来、何より音楽を大切にしているのが、本当に伝わってきました。志村さんが残して下さったモノは、これからも愛され続けますね。フジファブリックの音楽が好きです。これからもフジファブリックのファンでいたいと思っています。
投稿ありがとうございました。
いつか、富士吉田にも行かせて下さい。
投稿: こころ | 2014.12.25 18:02
はじめまして。
私は昨年冬の始まりの頃に、フジファブリックは元々は志村さんという方がヴォーカルだったと知り、動画を観て、ものすごい衝撃を受けて、ものすごいスピードで彼の全作品を聴き、人生が…見えている風景が変わりました。
実は、長引いていた離婚調停に悩んでいました。離婚を決意できたのは、彼の歌でした。
つい先月、27日です。
前日の26日に、お墓参りをさせて頂きました。
「独りで行くと決めたのだろうー」
この言葉です。
私は家庭を守りたかったのですが…
愛の消えた相手と、しあわせにはなれないと、気付いたのです。
生きることは、本来、誰にも寄りかかってはいけないのだと、自分の責任なのだと、毎日自分を励ましています。
子供たちを、放射能から守りたかった。
離婚の背景には、原発事故という原因があります。だから、そんな事で家族が壊れていいのだろうかと…
長く苦しい4年弱でした。
富士吉田市は、真冬でしたが、人々がみんな暖かく、富士急の車掌さんも…
タクシーでいつもの丘に行きましたが、すごい富士山の眺めで…志村君、ここで育ったんだ…と…涙が溢れました。
運転手さんもとても親切でした。
お命日は東京でミサに出席して、志村君を想いながら祈りました。
これから独りで行く人生、しっかり、歩いて行かなければと思います。
志村君の真面目さ、責任感の強さ、13才も年下だけれど、13才くらい年上に感じる不思議さ…
彼の遺したものが、これからの道を照らしてくれると確信しています。
長々と、失礼致しました。
いつか、お会いできたらと思います。
可能な限り、月命日には、お参りに行きたいと思っています。
投稿: 浮雲 | 2015.02.03 03:03