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2014.12.21

コトラーのマーケティング4.0

Th_img_1126b236cf26e3107759fbe5b34a トラーと言えばマーケティング学の神様。
 学校のセンセイは経営には疎いものですが、私はどちらかというとそっち方面にも興味がある人間ですし、また自らのマネジメントや生徒の進路決定の際には、経営や経済の理論を用いることがよくあります。
 というか、ウチは私学ですので、学校の経営ということにも携わらねばなりませんから、案外マーケティングというのは重要な視点です。
 そう、たとえばコトラーの競争地位戦略と、それを類型化した嶋口充輝のモデルなんか、いろいろなシーンに使えますよね。

Kotler20competitive20strategies

 私なんか、いつでも「ニッチャー」を目指していますね(笑)。
 いやいや、これからの日本は「ニッチャー」でいいと思います。なぜなら、「リーダー」の想定するマーケットが「正しい」ものかどうか疑問だからです。
 「フォロワー」も「チャレンジャー」も基本「リーダー」に追随しているわけですからね。「ニッチャー」の模索する(発見する)マーケットにこそ「真実」「正義」がある可能性が高い。
 コトラーは日本が好きなようで、今年も来日してセミナーを行いました。そこで、新しいマーケティングのモデルを提唱しました。
 マーケティング4.0…「自己実現」を目的としたマーケティング。いったいどういうものなのでしょうか。
 コトラーはマーケティングの時代的変化を次のように示しました。

マーケティング1.0:製品中心主義(Mind)
マーケティング2.0:消費者志向(Heart)
マーケティング3.0:価値主導(Spirit)
マーケティング4.0:自己実現(Self-Actualization)

 これだけだとわかりにくいですよね。こんな説明をしているサイトがありました。引用します。

マーケティング1.0:製品中心志向
マーケティング2.0:顧客の機能的満足
マーケティング3.0:顧客の価値や精神的満足
マーケティング4.0:顧客が享受する商品サービスを利用した結果重視・実現された姿

 もう一つこんな具体例が。

マーケティング1.0:手動ではなく電動ドリルです。
マーケティング2.0:一秒間に100回転するドリルです。
マーケティング3.0:綺麗な穴を貴方に提供します。
マーケティング4.0:あなたの仕事の生産性が1時間向上するドリルで、メリハリのある仕事をする自分。

 つまり、「自己実現」とは、マーケティングする側の自己実現ではなく、カスタマーの自己実現ということですね。私の「自己実現」ではなく、誰かの「自己実現」のために商品を提供するということです。
 こういう「利他的」な商いは、日本人の本来得意とするところですよね。
 私たち「学校」においても、このようなマーケティングの時代が来ている、いや、本来学校というのはそういうサービスを提供する場であったはずですから、また基本に立ち返るということでしょうかね。
 お釈迦様が悟った「自分が幸せになる唯一の方法は、他人を幸せにすることである」という真理からすると、誰かの自己実現のお手伝いをすることが、結局、自分自身の自己実現にもなるのでしょう。
 そういう「経済」のあり方は、たしかに理想です。仏教経済、福祉経済はそういう方向を目指すものです。
 資本主義という永久錬金機関の幻想はそろそろ打ち止め。次に来る経済、経営の世界は、日本がリードしていくに違いありません。

Amazon 超入門 コトラーの「マーケティング・マネジメント」

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