富士山から富岡製糸場、足利「スサノヲの到来」展へ
今日は珍しく家族全員が休みということでお出かけ。
埼玉を通過して群馬、栃木へのプチ旅行をしてきました。
絹、出雲、富士…本当にいろいろなことを感じ、学んで帰ってきたのですが、全部書くと大変なことになるので、ポイントだけツラツラと記録しておこうと思います。
埼玉に入ってから関越道が混んでいたので下道を利用したため、久しぶりに山口家の一つの故郷である小川町を通過しました。
昨年、富士山が世界遺産に登録された日に父親とルーツを辿る旅をした時のこちらの記事で紹介した「富士山」の麓を通りました。このあたりも「浅間」「仙元」信仰の色濃い地域です。
実はその後立ち寄った群馬の富岡、栃木の足利も同様の信仰色が強い。それはすなわち「絹」との関わりが強いということでもあります。富岡は言うまでもなく、足利も織物の街です。徒然草にも出てきますね。浅間神社はもちろん、織姫神社もあります。
詳しくはまたいつかまとめますが、絹織物と浅間神社、養蚕と諏訪神社の関係はとても面白いものがあります。
ものすごく簡単に言ってしまうと、絹織物には二面性があるということです。養蚕から製糸まではスサノヲ系(出雲系)の「荒魂」、織物になるとアマテラス系(天孫系)の「和魂」。今、私の研究テーマの一つはそこにあります。「荒魂」と「和魂」の融合。
今、国内の養蚕や製糸は低迷しており、その結果両者のバランスが崩れているんですね。ですから、私としては諏訪の「荒魂」の復活を期待しているわけです。
富岡製糸場、今日もたくさんの観光客で賑わっておりました。いいことですね。できることなら、皆さん、富岡のあと諏訪湖畔の岡谷蚕糸博物館まで足を伸ばしてほしいですね。絶対。そうしないとホンモノを見ることができないし、感じることができません。
足利市立美術館で開催されている「スサノヲの到来–いのち、いかり、いのり」展、これは予想以上に素晴らしかった。とても一日では全てを受け入れきれないくらい充実した展示でした。もう一度行かねば。
スサノヲの持つ破壊と創造、「和魂」を招来する「荒魂」の力を充分に感じることができました。
図録だけでも大変な情報量とエネルギーです。これをゆっくり読み、眺めてから、もう一度実物たちに会いに行きたいと思います。
来週9日には鎌田東二先生の講演もあるようなので、ぜひ皆さまお出かけ下さい(私は用事で行けませんが)。
縄文から現代に至る広範な展示の中で、なぜか心に残った作品がありました。作家は富岡出身の金井南龍。彼の富士山へのこだわりも尋常ではないと感じました。特に「富士諏訪木曽御嶽のウケヒ」は衝撃的な作品でした(図録では「木曽」が「基礎」になっております…笑)。
面白かったのは、出口王仁三郎コーナーでした。娘たちが笑っていました。というのは、正面に八雲琴がありその横に耀わんがあり、背後に書や絵の掛軸が展示してありまして、ついでに右側には王仁三郎の例の肖像写真があったので、まんまウチの和室の様相だったのであります(ウチはかなり散らかっておりますが…笑)。
「ウチってなんなの?」と娘たちが不審がっておりました。たしかに(笑)。
というわけで、短い旅ではありましたが、大変な豊かな霊感を得ることができました。これを活かして明日からまた動いていきたいと思います。
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コメント
謹啓 絹をリモノに 和塊 荒塊 があることは知りませんでした。
投稿: 岡田健一 | 2014.11.04 18:27