ラジオ体操に学ぶリズムの本質
今日のGoogleはなぜかラジオ体操。68周年って(笑)。
ラジオ体操については、前身の「大日本国民体操」や、幻の「ラヂオ体操第三」についてなど、こちらにいろいろ書きました。ご覧ください。
今日はちょっと違った視点(聴点)から。
お気づきの皆さんもいらっしゃると思いますが、ラジオ体操第一で「いち、に、さん…」とリズムを取ってくださるの男性の、そのリズム感、とってもいいですよね。
すなわち、その「いち、に、さん、し」が自由自在に伸縮しているのであります。
おそらくはご自身も体を動かしながら発声しているのでしょう。体の動きに合わせてリズムが伸び縮み(特に伸び)している。場合によっては数字を飛ばすことさえあります。
もちろん、それに合わせてピアノも伸縮しているし、テンポも変わる。
ちょっと意識して聴いてみましょうか。この録音、最後の深呼吸でその男性がなぜか笑っているところがまたいいですね(笑)。
実は、これこそが音楽におけるリズムの本質だと思うのです。身体性。身体的リズム。
私のやっているバロック音楽はほとんど全てが舞曲です。機械的にリズムを刻んではいけません。ある程度舞曲を踊れないといけないのです。
もちろん、西洋芸術音楽は、そうした身体性から離れて、情緒の方に近づいていくという変化(進化なのか退化なのかはわからない)をしましたが、ポピュラー音楽の方は常に「ダンス・ミュージック」であったわけです。
日本の伝統音楽もそうです。お座敷の身体性というのがある。
ラジオ体操第一をですね、打ち込みで平坦に演奏させたら、ぜったいに体操できませんよ。ものすごく大変になります。逆に運動になるかもしれませんが。
というわけで、子どもたちにリズムや、音楽性、表現について語る時、ラジオ体操は欠かせないのであります。みんな知ってるわけだし。踊ったこと(?)あるので。
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