有賀幹夫さんとストーンズを語る夕べ in 富士吉田
有賀さんはじめ皆さま本当にありがとうございました。
不肖ワタクシが主催させていただいた「ストーンズを語る夕べ」、大盛況、大成功、大感動のうちに終了することができました。
地元のみならず遠方よりも多数の方々にご来場いただき、本当に感謝感謝です。
不思議な不思議なご縁の連続から実現したこの会。日本人唯一のローリング・ストーンズ専属フォトグラファー有賀幹夫さんとは、7月1日の富士山山開きの時に初めてお会いしました。そこからほんの4ヶ月でこのような会を富士山麓で開催することになるとは。何かが動く時はこういうものですね。
今回会場にさせていただいたのは富士吉田の吉祥寺さん。なんでお寺で?と思われるでしょう。いやいや、私の頭の中ではもうそこしかないなと思っていたんです。
吉祥寺のご住職とはもう四半世紀近いご縁。それもとっても濃いご縁をいただいてきました。そのご住職はストーンズ・フリーク。超一流の書家(篆刻家)でもあるご住職の字や彫りも、まさにロックという感じですし、絶対に最高の「場」ができるという確信があったのです。
その予感は見事当たりました。そして、ある意味予感以上の「場」ともなりました。
そう、ストーンズの境地がもう老師の領域であり、彼らの音楽、パフォーマンスもある種の「型」を超えた「型」になっているという意味に加え、有賀さんのフォトグラファーとしての境地、いや人間としての生き様が、まさに「禅」だったのです。
「狙うけれど狙いすぎない」とでも言うかなあ…言葉になりにくいけれども、たとえば、「ストーンズのメンバーに会いたい!」という理由から「よし!写真家になろう」というあたりは、自分の「欲」に端を発しているわけですが、しかし、そこからのサクセスストーリーはほとんど「無欲」の賜物だと感じたんですね。
写真についてもそうです。私も含め、皆さん全員が「なんで、そんなすごい写真、カッコいいい写真を撮れるんですか?」と思ったはず。なぜ、最高の瞬間を捉えることができるのか。
有賀さんは「分からない」とおっしゃります。狙っているけれど、狙って撮れるものではないと。
これって、本当に「禅」ですよね。「こうする!」「こうなる!」という未来への自己の意志はあるけれども、それを実現する過程ではほとんど「無私」。
ワタクシ流に言うならば、「コトを窮めてモノに至る」というやつです。最後は他者性にまかせる。意志、夢あるところに神は降りる。
次元が高いのです。世界最高のモノに対する時に、いかに無我、無私でいられるか。モノと一体化できるか。まさに究極の禅的境地でしょう。
その点、清志郎さんとミックの邂逅のお話がまた象徴的でありましたね。
というわけで、まあ、本当に貴重な貴重な写真とお話に、もう本当に涙が出るほど感動いたしました。感謝、感謝です。
有賀さんも「楽しかった!」とおっしゃってくださりました。有賀さん、これからも富士山のパワーをもらって素晴らしいお仕事をされることでしょう。楽しみです。
あと個人的にとてもビックリしたこと。不思議な縁。ロックではなくバロックで30年来の友人が、わざわざ東京から参加してくれました。彼女、なんと、今春のストーンズ来日公演にて、ステージでメンバーと一緒に歌った方なのです。そう、あの感動の合唱団のメンバー(代表)。
バロック仲間が、なぜロックでこうしてつながるのか。あまりに低い確率ですよね。長く生きていると面白いことがあるねえ!としみじみ語ってしまいました(笑)。
音楽は素晴らしい。音楽は縁を作る。そう、音楽は縁の象徴なのでしょうね。
夢のような夜を、本当にありがとうございました。また、何か企画します!
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