グラウプナー 『カノン(による組曲)』 GWV 218
久々にマニアックなバロック音楽を紹介します。
作曲者はグラウプナー。当時テレマン、ヘンデルに次ぐ大人気作曲家でした。今ではマニア以外知らない人になってしまいました。
この人の曲は、本当にハズレがありません。さすが3本指に入っていただけのことはあります(ちなみにバッハは7位でした。ま、あれだけ難解だとしかたないでしょう)。
今まで、このブログでは2曲を紹介してきました。シャコンヌとヴィオラ・ダモーレ組曲です。これらも隠れた名曲ですよね。
今日紹介する曲もほとんど200年以上にわたって忘れ去られてきた作品でしょう。しかし、聴いてみるとなかなかいい曲ですし、なにしろよくできている。
全楽章、2本のオーボエ・パートは完全なカノン(輪唱)になっています。そこに通奏低音と、そこから時々飛び出すチェロ・パートが加わって、単調になりがちなこの種の楽曲には珍しいほどに豊かな音楽が展開していきます。
作曲の実力はもちろん、アイデアとチャレンジ精神に満ちた人ですね。
楽譜もありますので、カノンの楽しさ(聴覚だけでなく視覚の面でも面白い)を味わいながら、聴いてみてください。
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