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2014.10.11

『富士王朝の謎と宮下文書』 伊集院卿 (ムー・スーパーミステリー・ブックス)

20141013_74221 の人生を変えてしまった稀代の偽書「宮下文書」。富士吉田市明見地区に残る膨大な古文書群。出口王仁三郎にも大きな影響を与えている謎の文書(そのへんに関してはこちらの私のインタビュー記事をご覧ください)。
 先ほど「偽書」と言ったのは、全ての歴史書は「偽書」だという皮肉であります。まあ、単純に「物語」と言った方がいいのかもしれません。「富士高天原物語」。それでいいような気もします。
 なんだかんだこのアヤシい文書に関わって30年経ちました。こういう文書に興味も持つ人たちは、我こそ真実を知っている!と思い込みがちですが、実は私もご多分にもれずそういう中二病的な者でして、誰よりもこの物語の本質を知っているつもりになっています。
 そんな中二病な私を形成するのに大変大きな力を発揮したのが、「学研ムー」と「八幡書店」であります。
 今日、とうとうそれらの両巨頭とお会いしました。ムーの編集長三上丈晴さんと八幡書店社主武田崇元さんです。
 実は今日からFUJISAN地球フェスタ”WA”2014という大きなイベントが開催されるのですが、なんだか知らないうちに(いや、なんにもしていないのに…笑)私が副実行委員長になっていまして、まあこれもご縁ですからね、お招きいただいたイベントには本業の合間を縫ってできるかぎり参加することにいたしました。
 夜にはホテルマウント富士という、私には特に因縁の深い場所で懇親会があるということで、行ってまいりました。知り合いも多くみかけましたが、新たなご縁もたくさん。名刺の山ができました。
 そんな中に三上さんと武田さんも。いろいろ楽しくお話いたしました。
 このイベントの中心になっているのが、不二阿祖山太神宮です。宮下文書に書かれている浅間神社以前の神社。日本の、世界の中心だったとされる神社です。それを再興せんとしている渡邊さんとその周辺の方々が、なかなか面白い人物でして、いろいろ意見交換をさせていただいています。
 もちろん私は私の考えや経験、そして立場がありますから、意見の全てが一致しているわけではありません。そういう点ではある意味私は面倒臭い人間なので(笑)、今までいろいろ意見交換した方は、最終的には私を避けるようになる方が多かった中、彼らはそんなことは全くなく、私の意見もよく聞いてくださるし、アドバイスにも応えてくれるのです。
 特に地元と人たちとの関係は非常に難しいので、私がある程度間に入ってクッションの役になれればいいと思っています。お互い誤解が多いので。
 と、そんなこともあって、世間で再び(三度?)宮下文書ブームが起きつつある今、素晴らしい本が出ました。三上さんにお聞きすると、ムーに宮下文書の記事を書いた方がまとめたものだとのこと。
 今までの研究の成果が詳細にわたって、また偏りもなくまとめられていて、非常に感心しました。入門書としては最高のものでしょう。
 この本が出た春先には、「伊集院卿って山口さんでしょ?!」と何人かに疑われましたが(笑)、違いますよ。私じゃこんなに上手にまとめられませんし、もっと偏った内容になってしまいます。
 もう私は、この「宮下文書」がホンモノかニセモノかなんていう論議には興味はありません。出口王仁三郎の霊界物語や仲小路彰の書物と同じように、そこに未来的な意味を見出したいのです。最も古いことが書かれているというのは、実は最も未来的なことが書かれているのと同じ意味があるのです。
 そういう意味でこのアヤシい偽書(物語)に興味を持った方は、ぜひこの本を読んでいただき、その上でご連絡ください。現地を巡りながらいろいろお話をしましょう。

Amazon 富士王朝の謎と宮下文書

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