『スサノヲの到来–いのち、いかり、いのり』 (足利市立美術館)
告知です。実に面白そう。私もぜひとも行きたい企画展。東京にも巡回するようですが、待ちきれないので近々足利に出かけようと思っています。
ノーベル賞の中村さんが、研究開発の原動力は「怒り」だとおっしゃっていました。これはまさにスサノヲ的な力ですね。
公式HPからコピペさせていただきます。
大地を揺るがし草木を枯らす荒ぶる魂と和歌の始祖としての繊細な美意識を兼ねもつスサノヲ。スサノヲは、天災として想起されますが、漂泊の神であり、既存のものを原点にもどし、新しい世界を開くはたらきをもっています。見落としてはならない点は、何かを気づかせる喚起力と、事態を反転する起爆力、そして何よりも芸術家に霊感をあたえるその力です。
本展は、縄文時代から現代にいたるおよそ5000年にわたり現れたスサノヲ的な表象をたどることによって日本人の深層に迫るものです。いのちの与奪を司る縄文の神のすがたは、現代の作品にも共鳴し、スサノヲの到来を予感させます。また、和歌の始祖としてのスサノヲのはたらきにもとづく文学や芸能、西行や芭蕉、円空らを通して、うたとさすらいにより成就される祈りや表現を探ります。それとともに、異界を探求した平田篤胤によって提唱された幽冥界を訪ね、その根底に介在するスサノヲと篤胤の危機意識を考察します。さらには、いのちの文脈から鋭い文明批判を実践した田中正造、南方熊楠、時代と自身の危機をスサノヲにより乗り越えた折口信夫の生きざまを紹介し、彼らを突き動かした清らかな怒りのみなもとを探求します。
スサノヲは危機的状況下や時代の変換期にその都度、想起されてきました。時代の大きな曲りかどを迎えた現代にあって、私たちの深層からスサノヲは再び語りかけてくることでしょう。
出展者:ヨルク・シュマイサー/棟方志功/狩野時信/八雲華溪/月岡芳年/平沢定/古澤岩美/谷本蘇牛/手錢官三郎/松本喜三郎/大野明山/中山琴主/出口王仁三郎/出口ナオ/木食知足/高野山法印大圓老師/鵬海/秋山知徳/円空/川柳金蔵/貞秀兼次郎/西行/松尾芭蕉/本居宣長/平田篤胤/田中正造/南方熊楠/折口信夫/岡本天明/金井南龍/成瀬杏子/牧島如鳩/長谷川沼田居/岡本太郎/藤山ハン/恵藤求/古西律 /若林奮/清水晃/多和圭三/黒川弘毅/岡田真宏/橋本倫/黒須信雄/佐々木誠/竹内啓/赤木仁/タカユキオバナ/栃木美保/藤白尊
どうですか。なかなか素晴らしい紹介文ですね。スサノヲ的なモノが必要とされている時代。スサノヲ的な何かが復活する時代。
この前の御嶽山と富士山にもそのヒントを書いておいたつもりです。
そういえば、以前「怒り」=「生かり」という記事も書きましたね。「怒り」とは「自然と生きる力が湧いてくる」こと(ちなみに「おこる」=「起こる」です)。
出展者がすごいですね(笑)。いちいち挙げるまでもなく、とんでもない人たちです。
今のワタクシ的には、平田篤胤、出口ナオ、王仁三郎や岡本天明といった霊統はもちろん、中山琴主にも興味がありますね。鎌田さんの記念講演も聴きたいなあ。
皆さんもぜひ!
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