シリアの大使さまに…
先日、某所でたまたまシリア・アラブ共和国の駐日代理大使さまとお隣の席になりました。
つたない英語でのコミュニケーションでしたので、あまり深いお話はしませんでしたが、やはり最近のシリア情勢については、お心を傷めておられました。それはそうですよね。
人命に関わることはもちろんのこと、世界的な聖地が破壊されていることに関しても大変辛いとおっしゃっていました。
あとで調べて分かりました。聖地とはシリアではなくイラク国内の「預言者ヨナの墓」のことのようですね。
あなたはシリアのあたりに来たことがありますか?と聞かれました。もちろんいったことはありません(最初なぜかYESと答えてしまったのですが…)。
しかし、気持ちはあの地域に親しみを感じています。
というのは、最近何度も話題に出てくる宮下文書も出口王仁三郎の霊界物語も、あのあたり、すなわちメソポタミアを舞台とするような記述が見られるからです。
メソポタミアと言えば、世界最古の文明と称されています。たしかに世界史的にはそうとも言えましょう。
一方で、日本とあのあたりとの関係についても、いろいろと奇説、珍説が展開されてきました。
冷徹な目で見ますと、まあ、「世界最古」どうし、どっちの方が古いのか、あるいは両方くっつけてしまえ的なノリだと思いますが、たしかにロマンのある妄想ですね。
もちろん、太古とは言え、西アジア、中央アジアと極東の島国に全く交流がなかったとは言えないでしょう。のちのシルクロードを考えても、ある意味では現代よりも自由な交流、交易が行われていた可能性がある。
ですから、先ほどの「妄想」たちについても、私にとっては史実かどうかというのは別として、比喩としてとらえているので、頭ごなしに信じたり否定したりはしません。
メソポタミアと言えば、シュメールに関する日本独特の伝説も面白いですね。天皇家との関係です。学術的にはトンデモでありますが、仲小路彰や出口王仁三郎の「グローバリズム思想」からすれば、全ては一つ、ノーボーダーであります。やはり否定できませんね。
王仁三郎は「宗教のない世がみろくの世」と語ったといいますが、このたびの「イスラム国」問題は、ある意味象徴的ですね。「イスラム国」という呼び方にはいろいろな問題があります。
イスラムの中にも多数の派があるのは当たり前。しかし、彼らは彼らこそが「イスラム」であるという自負があるので、「Islamic State」と名乗るのでしょう。
王仁三郎は宗教自身を否定しているわけではありません。どちらかというと、宗派による争いを否定しているように思います。宗教をなくすとは、分派した各宗教がもとの一つの神に帰ることなのでしょう。
そんな願いもこめまして、シリアの大使さんには、王仁三郎の耀わんでお水を飲んでいただきました。たまたま持っていたんです。というか、そういう予感がして持参していたんですよね。
王仁三郎さんの言霊の波動が水を通じて大使さんの魂に染み入り、そして、本国へ伝わってくれることを祈ります。
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