昭和天皇実録公開
ここのところ、私の近辺で昭和史、皇室に関する出来事が連続しております。
それがいったい未来的にどういう意味を持つのか、まだはっきりは分かりません。
そんな中、今日、全国的にも非常に大きなニュースが流れました。昭和天皇実録の公開です。
編纂に24年かかったとは言え、昭和天皇崩御後、これほど早く黒塗りなしで公開されるというのは、国史上特別なことです。衝撃とも言える。
もちろん私はまだ読んでいないのですが、ニュースを見ていろいろ気になる点がありました。
特に驚いたのは、一ヶ月半ほど前にこちらで私が否定的に書いた「富田メモ」に関して、間接的にではありますが、宮内庁として認めるような記述があったという事実です。
それも、この実録が編年体でありながら、「なお、平成18年には、富田長官のメモとされる資料について『日本経済新聞』が報道する」という注が本文に付け加えられているとのこと。
もちろんこれをもって、富田メモが本物であると証明されたわけではありませんが、宮内庁としてそれなりの吟味の末に、ある種議論を集結させるために意図的にこの文言をくわえたのはたしかでしょう。
すなわち、富田メモの真偽は別として、やはり昭和天皇の真意は「A級戦犯合祀に不快感」だったわけですね。
一ヶ月半前の記事で、私はそのお気持ちをも否定したわけではありません。なんとなくぼかしてはいますが、リンク先のこの記事での私の行動が示しているように、あくまで「鎮霊社や良し」なのです。逆に言えば…もうお分かりですね。
この一件のみならず、今回のこの実録の完成、公開によって、昭和史の大きな塗替えはないとしても、「人間昭和天皇」像はより鮮明になってくるものと思われます。たとえ「神」であった時代があったとしても、あくまでも実体は「現人」であったということです。
いずれ出版された暁には、私もしっかり熟読してみたいと思っています。近過去は未来を照らす灯りなのです。短歌をやっている私としては御製にも関心がありますね。ただ、いわゆる聖談拝聴録が見つからなかったのは残念でしたね。実は見つかっているのかもしれませんが…。
Amazon 文藝春秋 2014年 10月号
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