平沢峠(その1)
自然教室で八ヶ岳山麓に来ております。
清里。なんかますます「昭和は遠くなりにけり」という感じですね。非常に閑散としております。
昨年、清里で「昭和アイドル歌謡祭」を!という記事を書きました。観光協会の方がそれを読んだのか(笑)、駅前にライブ・パフォーマンスできるスペース(空き店舗)がありましたが、当然のごとくそこには誰もいませんでした。
まあ、観光シーズンの過ぎた平日の昼間ですからね。しかたないでしょう。
見かけたのはほとんどが中年グループ。静かに散策、あるいは登山といった風情。たまに見かける若者は、あまりの静けさに、なんとなく居心地悪そう(苦笑)。
私たち自然教室旅行団は、そんな遺跡(?)を横目に今年もまた飯盛山に登りました。霧のため案外に涼しく、予想に反してそれほど疲れず気持ちの良い登山となりました。
下山口は平沢峠。生徒たちにとっては単なる休憩箇所ですが、私にとってはなかなか興味深い場所。
まず目につくのは「日本の分水嶺」という文字。
この写真で言いますと、真ん中より左に降った雨は日本海へ。右に降った雨は太平洋に注ぐというわけです。
分水嶺は日本の中央を背骨のように通っているかというと、そうでもなくて、そうちょうどこの平沢峠のあたりは南(太平洋側)にぐっと食い込んできていることが分かります。
このあたりが糸魚川静岡構造線と中央構造線が交差する、つまり、日本を東西、南北に分ける十字路に近いということを表しているのでしょう。
そういう想像力を働かせてると面白いですね。
この地で、そういう想像力を働かせた偉人、先人がいます。かのナウマン博士です。フォッサマグナ発想の地。こういう案内板があります。
晴れていたら、生徒たちにこういう話もできたのになあ。と、(国語の教員でありながら)地学の血が騒ぐ(笑)。
地学と言えば、この平沢峠にある「しし岩」も面白いですね。輝石の産地として有名です。しかし、それ以前にどのような過程でできたのか興味がわきます。古代の火山活動の産物なのでしょう。
一人でしし岩を一回りしていると、今度は歴史・宗教の血が騒ぎ始めました(笑)。ふむ、これは磐座だな。神が降りてきた場所。祭祀の現場だったなと。
というわけで、ここからは文科系のお話。明日の記事に続きます。
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