プラム・ヴィレッジのチャンティング
今日はフジファブリック志村正彦くん&吉田の織物つながりの知り合いが愛知からいらっしゃいました。あまり時間が取れなかったのですが、それでもいろいろと楽しいお話をしました。
その中で、このチャンティングの話が出ました。不思議なつながりですね。
実は、このプラム・ヴィレッジの精神的支柱であるベトナムの高僧ティク・ナット・ハンが、来年5月に富士山にいらっしゃるのです。
その世界的一大イベントは、未来の地球平和にとって、霊的に大変重要な意味を持つことになると予感します。このタイミングでこの人がこの地で。
ティク・ナット・ハンは、仏教界ではダライ・ラマと並ぶ、現代を代表する霊的指導者であります。そう、ダライ・ラマとティク・ナット・ハンとは、お互いに尊敬しあう関係なのだそうですが、もしかすると二人の同時来日ということもありえるかもしれません。
もし、この二人が富士山で相まみえたら…私の妄想はふくらみます。
来年5月のリトリートは我が鳴沢村で開催されます。私も時間の許すかぎり参加したいと思っていますが、ぜひ皆さまもどうぞ。
富士山という地球的特異点での瞑想は、必ずや大きな波動を創りだすことと思います。
この動画の歌も素晴らしいですね。なんとも癒されます。東洋音楽、西洋音楽というような二元論ではとても語りきれない音楽世界がここにはあります。
繰り返される「南無観世音菩薩」という歌詞(ベトナム語)。同様に繰り返される和音進行とメロディー。単純ですが、いや単純だからこそ心の奥深くに染み透る癒やしがあります。これはまさに未来の地球平和のイメージそのものでしょう。
観世音菩薩は般若心経の冒頭に出てくることからも、般若(智慧)の象徴とされます。すなわち「苦」を滅諦する象徴でもあるわけですが、この場合の「苦」とは単純に苦痛や苦心、苦境や苦役のようなイメージではなく、昔もののあはれ=苦諦に書いたように「思いどおりにならない=もの」であると、私は解釈しています。
つまり、「苦」(不如意・不随意)は、自分の意志を超えたところにあるという意味であって、そこには悪いことだけでなく、想定外の良いこと、僥倖という意味もあるのです。
すなわち良いことも悪いことも全てモノ(他者)によってもたらされるという意味を理解することこそが、観世音菩薩が象徴する世界そのものなのです。
偶然ではありますが、「観音」という言葉は「音を観る」と読めます。たとえばこのチャンティングを聴いてるとある種のヴィジョンが立ち現れますよね。
言葉を聴いて未来をイメージするという意味では、「言霊」も同じような意味なのかもしれませんね。そして、目指すのは、音も言葉も超えたところにあるヴィジョンです。富士山での瞑想は、そこへの近道かもしれませんね。
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