『臨死体験 立花隆 思索ドキュメント〜死ぬとき心はどうなるのか』 (NHKスペシャル)
3日前、ある意味での「臨死体験」をした家内は、おかげさまですこぶる元気です。精神的にも全くダメージを受けていないようで、あらためてその心身のタフさに驚いています。
本当にいろいろな方々に温かいお言葉をかけていただき恐縮です。
しかし、それにしても全くの無傷というのは不思議です。これもまたある種の「神秘体験」でしょう。また、私が当日の朝に感じた予感、虫の知らせもまた、科学では証明できない体験の一つかもしれません。
今日のNHKスペシャルにはいろいろなことを考えさせられましたし、私は一つの確信のようなものを感じることができました。
立花隆さんは、「死後の世界はない」と考えています。最新の文藝春秋では、「人は死なない」の矢作直樹さんを、「東大の恥」と強烈に批判しています。
まあ、それはそれで構いません。死んだあとのことは誰もわかりませんから、本当はその部分で争ったり、人を批判したりできないと私は思いますが。
死後のことは後回しにして、その寸前、すなわち「臨死」については体験的にも科学的にも討論できますよね。今日の番組もそういうことでした。
昔からよく言われていたように、死への恐怖も本能的にプログラミングされており、また、それに対抗するために死に臨んでは、そこに天国を感じさせるような一種の錯覚を生じる装置もプログラミングされているのはたしかです。生物としてそういうふうに進化してきたわけですね。
そうそう、ウチの家族で一番臨死体験に近い体験をしているのは上の娘です。あくまで臨死体験に近い体験であって、本当に死にそうになったのは家内、いや下の娘かもしれませんが、ヴィジョンとしての体験ということでいうと上の娘。
昨年の夏、高校野球の応援中に、いわゆる熱中症でぶっ倒れたんですね。彼女いわく、突然世界が光に満ちて真っ白になり、遠くで大好きなボカロのキャラ(エネ…笑)が「おいでおいで」していたと。やった〜!あっち行こう!と思ったとたん現実に帰って私の顔が目の前にあったと(笑)。
やはり、その時は全く恐怖感はなく、どちらかと言うと幸福感に満ちていたそうです。だから、現実に戻してしまった私の顔がとても憎らしく見えたとのこと(笑)。
なるほどですね。
番組でも言及されていましたが、私たちが毎晩のように見る「夢」も、臨死体験の一種と言えるようにも思います。そこにさらに脳内物質が分泌されると宗教的な幸福感を味わうことになるのでは。宗教の起源もそうした「臨死体験」にあるのではないでしょうか。
ちなみに「死後の世界」ですけれども、私はあると思っています。いや、「死後」というと正確ではないかもしれない。
あの日の朝の私の予感(虫の知らせ)もそうですが、最新の量子論や高次元科学においては、時間の常識が崩れてきています。共時性(=シンクロニシティ)ですね。
つまり、死ぬということは、私たちをこの3次元の世界に縛り付けている肉体が滅ぶことであって、すなわちそこで初めて時間の一方向性から私たちは解放されるというわけです。ですから「死後」という概念も無意味になります。前後がないのですから。
そういう理屈で言えば、この世で言う「死後」は全体になるので、それはあると言えばあるし、この世の時間観からすればないということになるでしょう。
私は死に対する恐怖はそれほどありません。しかし、生に対する執着はたくさんあります。だから、死にたくはありません。
ここ数日いろいろなことを体験し書いてきたように、私たちはまだままた生きてやらねばならないことがたくさんあるのです。人のために、地球のために、宇宙のために。
Amazon 「臨死体験」が教えてくれた宇宙の仕組み
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コメント
お初にお目にかかります。
臨死体験に関する書籍でしたら、カール・ベッカー氏の「死の体験」という本がオススメですよ。蘊恥庵庵主様のことですからもうご存知かもしれませんが。
投稿: LN | 2014.09.21 18:13