『闘魂外交』 アントニオ猪木 (プレジデント社)
なぜ、他の政治家が避ける国々に飛び込むのか?
昨日、今日とアントニオ猪木さん主催の「インターナショナル・プロレスリング・フェスティバル in 平壌」が盛大に開催されました。
今日の大会はニコニコ生放送で観戦。北朝鮮からの生放送というだけでもドキドキ。そして、プロレスという異文化を北朝鮮の市民たちがどのように受け入れるのかも楽しみでした。
試合自体はある意味IGFらしいドタバタしたものが多かったのですが(笑)、それでも会場は大いに盛り上がっていたように感じます。
歓声や拍手の起きるポイントが日本とは違い、プロレスを見慣れた私も、いつもとは違う観点、感性で楽しむことができたような気がします。
それにしても、アントニオ猪木という男はすごい。ほとんど単身で硬い壁に風穴をあけてしまう。今までも、北朝鮮、ロシア、イラク、パキスタン、キューバなど、どちらかと言うと日本人政治家の苦手とする国々と深く交流し、たとえばイラクにおける人質救出などの実績を上げてきました。
それらを紹介したのがこの本。ちょうどいいタイミングで発売されましたので、私もKindle版を購入し、観戦しながらサラッと読んでみました。
「闘魂」…力道山の遺訓ですね。
プロレスにおいては言うまでもありません。一方、外交においては、闘う相手は諸外国の要人であるとともに、国内の政治家や政党、マスコミや世論ということですね。なるほど。
今の私にとって、この本の内容と今日の猪木の姿は、本当に良い参考になりました。なんで、お前が?と思われますよね。
実は今、私もある意味「馬鹿」な夢を持っていて、ほとんど単身で(組織に属さず)動いているのです。もちろん猪木さんの次元とは雲泥の差がありますが、しかし、もしかすると目指すところは同じかもしれない。
そして、たしかにそうして動いていると、損得勘定抜きで協力してくれる人も出てくる。多少なりとも私にも「闘魂」があるのでしょうか。
そういう時というのは、猪木さんの外交姿勢のように、とにかく人間対人間でのつきあいをしている気がします。とにかく実際に会って、目を見て話す。
最近も、初対面で30分かからず大きくことが動いたことが数回ありました。この情報化の時代だからこそ、そのような対面での腹を割った交流というのが大切なのでしょう。
そんな時は、たしかに猪木さんの言うとおり「裸」になっているものです。馬鹿みたいに自分の理想を語り、馬鹿みたいに相手を信じる。
最近知り合ったある人も「馬鹿」で「裸」です。外側からの批判もたくさん聞きますが、実際にことを進めることに関してはピカ一。
実は、そういう「馬鹿」を批判する人たちは何もできない人たちなのです。何もできないというのは、本当はしたいけれども、組織のしがらみや立場があってできない人たちですね。そういう傾向があります。
いずれにせよ、私も猪木さんを見習って「闘魂外交」をどんどんしていこうと思います。なにしろタイムリミットのあることなので迷っているヒマはありません。
迷わず進め。行けば分かるさ。
Amazon 闘魂外交
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