建御名方(タケミナカタ)と富士山
今日は諏訪の遷座祭&お舟祭り。諏訪の神様が春宮から秋宮へ移動します。
私も行きたかったのですが、残念ながら仕事を抜けられず断念。現場に行った知り合いが写真を送ってくれましたので、それを拝借いたします。
お舟祭りは下社の例大祭。すなわち遷座する神様は建御名方と八坂刀売と考えてよいのでしょう。柴舟に乗っている翁と媼の人形はその夫婦二神を象徴しているにちがいありません。
さてさて、そんな今日の日、私はもう少し大きなスケールで建御名方の動きを考えてみました。
まず何をしてみたかというと、山梨県内で建御名方を祀っている神社を地図上にプロットしてみたのです。
使ったサイトは、まず「神社・寺院検索サイト“八百万の神”」。このサイト、本当に素晴らしい。大変助かります。web0.0たる神々のネットワークをweb1.0、2.0上で分かりやすくデータベース化してくださっている。フォントやデザインも含めて感激ですよね。
これで祭神検索しますと、山梨県内で建御名方を祭神とする神社は184件。これに、データ的には漏れていますが、本質は諏訪神社である北口本宮冨士浅間神社も含めてマッピング(プロット)してみます。プロットに使ったのは「BatchGeo」です。
すると次のようになりました!
どうですか。何か見えてきませんか?
単純に諏訪湖から勢力を南下させ、御坂山地に遮られて止まっているようにも見えます。
まあ、地勢的、あるいは武田氏の政治的な勢力の変遷を表しているとも言えますが、またちょっとうがった見方というか、直観的に物語を読み取るなら、建御名方は富士山を目指して一気に押し寄せているようにも見えなくもありません。
そして、なんらかの力(単純に対抗勢力なのか、それとも…)によってせき止められ、富士山に容易に近づけなくなっているようにも思えます。
実際には、甲府盆地南端の右左口村(実はこれはミシャグチから来た名前と考えられます)から中道往還を通って、ちょっと前に紹介した精進の諏訪神社までは抜け出ています。また、芦川から若彦路を通ってほんの少し溢れ出ている感じもありますね。
さらに面白いのは、現在の富士急行線や中央道富士吉田線に沿った、いわゆる都留道にも連続的に分布していることです。
峡東や笹子峠周辺にはほとんどないことからして、この都留の流れは南の現北口本宮冨士浅間神社から北上したものではないかと考えられます.
そう見てくると諏訪湖から南下し、御坂山地を越えて富士山で方向転換する龍脈が見えてきませんか。
多くの画家が富士の昇り龍を描いています。かの出口王仁三郎にも有名な図があります。これです。
これはまさに王仁三郎の霊眼に映った富士北麓の龍の姿ではないでしょうか。なんとなく必死に手前の御坂山地を越えようとしているとも見えてきますね。
ところで、今日、本当に偶然に偶然と偶然と偶然が重なって、大雨の降る中、都留市大野の三輪神社に行きました。と言うより「行かされた」ですね。全く意識していなかったので。
そして、そこが御正体山の登山口であり、御正体山自体が御神体、すなわち大物主であることを知りました。雷鳴と雷光の中、御正体山の大物主は何かを待っているような感じがしました。
大物主は言うまでもなく、大国主の和魂です。そして、大国主の荒魂が建御名方。
先日の富士山山開きでもそうであったように、私の今のテーマは和魂、荒魂、両魂の統合です。国譲り神話以来の両魂の再会です。
この御正体山には平成16年に皇太子さまが登頂されています。比較的メジャーな山への登山の多い皇太子さまがなぜ…その意味が今日分かったような気がしました。
ちなみに御正体山の西側にあたる明見には男根を祀る社宮地神社があります。これは間違いなく「ミシャグチ」を祀る神社。この神社がまた例の宮下文書に深く関わり、また最近ご縁の深くなった織物関係の方のお兄さまが宮司をされている…もう偶然ではありませんよね。
ちなみに御正体山は養蚕の神でもあります。
大物主、物部氏、物部守屋、守屋山、ミシャグチ(ミシャグジ)、諏訪、建御名方、宮下文書、養蚕、絹織物、秦氏、徐福…いろいろリンクしていて面白い。というか怖い…。
と、いろいろ思いついたことをツラツラと書きなぐってしまいました。まあ、個人的な備忘ということで。
また何か分かったら報告いたします。
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