杓子山=ミシャグジ山
昨日の不二の仕組み会の集まり、いろいろ勉強になることが多かったのですが、黒川柚月さんとのお話の中で、あまりに基本的でありながら、まさに灯台下暗し、さっぱり気づいていなかったことを教えていただいたので、備忘として書いておきます。
もともとは私の方から話し始めた話題でした。ちょっと前にミシャグジ神と絹の道という記事を書きましたが、そこにも出てくる富士吉田市明見の「社宮地神社」。これがミシャグジ神社であることは分かっていました。
しかし、その神社の鎮座する尾根がつながる杓子山(しゃくしやま)の「杓子」もまた「ミシャグジ」であるという事実に気づかなかった。お恥ずかしい話ですが、私の頭なんかこんなものです(苦笑)。
杓子山は登頂したことはありませんが、大学時代から30年以上にわたって慣れ親しんできた山です。だからこそかもしれませんね。あまりに歴然としたことに気づかない。
そういう意味では、地元の方々はワタクシ以上にこの事実に気づいていないでしょうね。まさに灯台下暗し。明見といえば杓子山というくらい身近なんですよ。
ミシャグジに関する文献を読めばいくらでも「杓子」という漢字が当てられるという記載が出てくるのに、それと「杓子山」が結びつかないというのは、我が事ながら逆に面白くもありますね。
どこかの登山関係の本で読んだ「シャク」とはガレ場、崩壊斜面などを表す言葉であるという知識がじゃましていたのかもしれませんね。耳学問なんてものはそんなものです(学校で教えていることもそう)。
そうしてみますと、富士山に近い方から「高座山(たかざすやま)」「杓子山」「御正体山(みしょうたいさん)」という一連の霊山のつながりも見えてきますね。実際、以前は杓子山の頂上に「御祖代山杓子宮」という立て札が立っていたとか。
いつかも書いたように、御正体山には皇太子殿下が謎の登頂をされています。高座山も往古は「高久良山」と称していたとも伝えられており、なんとなく神話的な匂いがします。
この秋には、この一連の霊山の登山の計画をしてみようかと思います。
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