吉田の火祭り2014
今年の火祭りは格別な体験となりました。
7月1日、富士山山開き特別神事を行なった関係もあって、山じまいの行事でもある火祭りに何らかの形で関わりたい、いや、それ以前に「諏訪神社」の例大祭としての火祭りを意識的に体験したいという気持ちがありました。
御柱祭本見立てに参加させていただいてから、すっかり諏訪とのご縁が深まっていた私…結果として、そんな私の意図を超えて素晴らしい日となりました。
今回も全国各地から有志20人ほどに集まっていただきました。本当に不思議なご縁で集まった人たちです。お互い初めて会うという方々が多数。しかし、前回山開きの時もそうでしたが、こうした神縁でつながった同志というのは、初めて会ってもすぐに意気投合。まるで昔からの親友のような仲になれるから不思議です。
3時に浅間神社本殿祭が行われ、浅間神社の神様が絹垣に隠されながら諏訪神社へと向かいます。おととしの記事にも書きましたが、ここですでに諏訪神社の優位が示されますね。
その後諏訪神社での祭礼が終わり、いよいよ神輿の出動です。何枚か写真を撮りましたが、今日はあえてのこの一枚。写真を撮らないでくださいと注意されながら撮った一枚です(失礼いたしました)。
今回は「火」の写真はあえて載せません。皆さんがたくさん紹介してくれていましすし。
そして、この写真、なぜかモノクロです。
諏訪の龍神様が反応したのでしょうね、神輿が高天原から出発する頃、突如として大豪雨となりました。浄めの雨でありましょう。
そう、火祭りは火の祭と称しながら、実は水の祭なのです。実際、火祭りの日は雨になることが多い。太宰治も「服装に就いて」に書いていますね。
さて、大雨の洗礼を受けた私たち一行は、ある意味運命的に三つのグループに分かれてしまいました。そしてそれぞれが大変不思議な運命に。
あるグループはそのまま東京へ帰ろうとしたところ、乗ってきたベンツが全く動かなくなるというアクシデントに見舞われました。結局すったもんだの末、レッカーで東京に運ばれるという事態に。いったい、なんの力が働いたのでしょうか。
もう一つのグループも車の中で予想外の足止め。しかし、そのおかげで霧の中での神殿前大松明点火の儀を目の前で見ることができたようです。これも不思議なお導きというか足止め。
私たちのグループは雨の止むの待って参道を下り、諏訪神社とは深い縁のある吉祥寺さんへ。住職の楽しいお話をしながら、ようやくそこで自己紹介タイム。
その後、祭り会場の沿道にある魁さん(先日竹田恒泰さんと交盃したお店)でおしゃべりタイム。
本当にそこで神がかり的な(ある意味お恥ずかしい)お話で盛り上がったのですが、私としてはまたまた本当に偶然の必然の出会いが。
昨年10月、こちらの記事でお会いしたい旨を書いていた、「岡本天明伝」の著者黒川柚月さんが突如として目の前に現れたのです。
本当に不思議なご縁です。知り合いの知り合い、それもそれぞれが深くつながったご縁ではあったわけですが、全くの想定外。もちろん私がお呼びしたわけではありませんし、黒川さんも私のことを知っていたわけではありません。あえて言うなら織物が結んだご縁。まさに見えない糸です。
ここのところ、ほぼ毎日トンデモない出会いばかりですが、さすがにこれには驚きました。竹田さんの件といい、ここ「魁」さんには何かそういう出会いを実現する磁場が働いているようですね。
とは言え、黒川さん、実は山開き神事の時にも浅間神社にいらしていて、遠くから私たちの様子を見ていたとのこと。もうそこで無意識の領域ではつながっていたのですね。
というわけで、夜半まで皆さんで大いに魂の交流をいたしました。これがまた何かのスタートになる予感です。
店を出ると、すっかり「祭のあと」。消防団が放水して松明の残り火を消していました。ああ、やっぱり鎮火の祭、水の祭だなと実感。
皆様のおかげさまで本当に素晴らしい一日となりました。ありがとうございました。また神様仏様のもとでお会いしましょう。
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