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2014.07.01

富士山を宇宙に開く

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 日、北口本宮冨士浅間神社において、「不二の仕組み会」による富士山お山開き特別参拝および奉納が行われました。
 安倍昭恵総理大臣夫人をはじめとして、重要無形文化財保持者の大鼓奏者大倉正之助さん、メキキの会会長の出口光さん、世界一大きな絵のアース・アイデンティティー・プロジェクト会長河原裕子さん、世界的ミュージシャン瀬戸龍介さん、絵本作家仁科幸子さん、ローリング・ストーンズ専属フォトグラファー有賀幹夫さんなど錚々たる方々に加え、その他各地より有志が富士山に集結いたしました。
 いちおう会の主催はワタクシということになっておりましたが、実際には本当に不思議な力が働いて突然決まったもので、何か目に見えない力によって来るべき人々が来てしまったという感じでした。
 集まったメンバーもお互い初めて会う者どうしがほとんどだったのではないでしょうか。また、具体的にどのようなことをするのか、あるいはどういう流れになるのかは、私も含めてよく分かっていなかったのですが(笑)、実際始まってみるとやはりなるようになるのですね。実に充実したご神事を行うことができました。
 浅間神社の拝殿に登るのは自らの結婚式以来です。絢爛たるご本殿の前には、なんと出口王仁三郎手びねりの耀わんが二つ。「十和田」と「諏訪」。もう、これだけで涙が溢れてきてしまいました。
 王仁三郎は霊夢の中では富士山に来ていますが、実際には近づくこともしませんでした。しかし、今日は本当にここに来ている!本当にそう思いました。
 さあ、祭典が始まります。まずは宮司さんによる祝詞奏上。続きまして昭恵さんによる玉串奉奠、皆で拝礼。
 そしてここからご奉納です。
 大倉さんの鼓奏上。「三番叟」です。これが本当に素晴らしすぎた!まさに昨日の「コト」音楽に対する「モノ」音楽です。天地人を結ぶ調べ。魂が震えるとともに、まさに自然界も大きく振動するのを体感しました。
Th_10405628_677467858995744_3867340 もうその時点で私はある種のトランス状態に入っていました。三番叟が終わると同時に、私は八雲琴を掻き鳴らし始めました。そう、ここから大倉さんの鼓、そして瀬戸さんの琵琶、私の八雲琴による、完全即興の奏上です。
 打ち合わせはなし。私は八雲琴という「受信器」によって受け取られた「神気」をただ媒介するだけ。実はほとんど何を奏したのか記憶がありません。しかし、他の参拝者に聞くところによると、鼓、琵琶、琴がまさに三位一体となった奇跡的な調べが生まれていたということです。
 一期一会。絶対に復元できない、数値化できない自然の創造物。私のようななんちゃってのド素人が、世界的なプロのお二人とこうして奇跡的なセッションをさせていただけるなんて、本当に幸せですし有難いことであります。
 先週金曜土曜と向嶽寺でしっかり我執を抜いてきたのが良かったのかもしれませんね。そういう流れだったのでしょう。神仏に心より感謝いたします。
 続きましては、舞の奉納。ここでも即興で八雲琴を奏上させていただきました。
Th_img_0835 場所を移しまして、ある意味今回のメインとも言える摂社諏訪神社での参拝、奉納。ふだんは入れない本殿前にて大倉さんの大鼓。これがまたすごかった。音無き音の緊張感の中に生まれた第一声。瞬間、それまで曇っていた空にまるで裂け目が入ったがごとく陽の光がさす!一陣の風が吹き、諏訪神社に鎮まる大国主の荒魂が龍となって立ち昇るかのように感じました。
 浅間神社での御神業を終え、近くの茶屋でお食事。そこで初めてお互いに自己紹介(!)。
Th_10464387_677468132329050_3629179 その後、富士高天原の聖地「明見湖(蓮池)」を経由して、忍野の瀬戸さんのスタジオ兼ご自宅で歓談、瀬戸さんのお作りになった名曲「出雲の心」を聴かせていただいたりして、充実感と不思議な穏やかさをもって今回の行事は終わりました。まるで、自然の中に溶け込んでいくように、それぞれの場所に還っていく皆さん。
 ご存知のように、今日は表の世界では集団的自衛権行使容認の閣内決議が行われました。そんな日にこうして富士山で御神業を執り行うことができましたのは、それも総理夫人まで参加してくださってできましたのは、これは偶然ではなく必然でありましょう。
 なにごとも、裏と表、陰と陽、経と緯といった、少なくとも二面を見なければ本質はつかめません。たとえば戦争がないことイコール平和なのかという問いにすら、視野狭窄の人間は答えられません。
 私は、単純な賛成派でも反対派でもありませんし、今日のこの境地からすれば、賛成派も反対派も皆、目指すところは一つ、まさに「不二一如」であると感じている次第です。
 いろいろご意見があろうかと思いますが、とりあえず、昭恵さんはじめ今日お集まりの皆さんは、私と同じ立ち位置にいらっしゃると思います。
 皆さんとお別れしてから、私は昭恵さんを(いつものように)軽貨物車の助手席に乗せ(笑)、いろいろなところを訪れました。二人だけでじっくり本音のお話をさせていただけるなんて…。
 私たちの思い、考えは間違っていない。そのことを確認し、批判や誤解、無理解もあるとは思いますが、お互い突っ走りましょうということで一致しました。
 富士山(不二山)を宇宙に開く…これからが勝負です。利他の心で頑張らせていただきます。皆さん、ありがとうございました。
 

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