仮面女子
昨日の竹田恒泰さんとのお話の中で、ちょっと毛色の変わったものを一つ紹介します。
今、竹田さんは一つの戦略として「若者に影響力のある人を教育する」ということを実行しているとのこと。草の根も大切だけれど上からというのが最も実効的である、というのは私の考え方と同じですね。
というわけで、最近しっかり教育しているのが、この地下アイドル「仮面女子」だそうです。
仮面をつけているというところが面白いですね。アイドルなのに顔見世をしない。というか、チラ見せ文化ですね、これは。
つまり平安貴族の文化ですよ。女性は顔を基本見せない。垣間見しかさせない。それがある種の奥ゆかしさを生む。あるいは男側の文化性を高める。
芸能というのはもともと神事ですからね。そういう話も竹田さんとしました。
アイドル業界というのはいろいろな意味で厳しいし残酷です。業界はものすごく大きな規模。本当にピンからキリまでです。
アイドルをコンテンツとして儲けるというのももちろん上の方にはありますけれど、ロングテールの方は、オーディション料、レッスン料などで稼ぐんですね。アイドルに憧れて上京した少女たち(と保護者たち)は、結局デビューなどできず捨てられる…なんてことは日常茶飯事。
純粋に人を幸せにしたい、世の中を明るくしたいという志を持ってアイドル業界にのぞんで行った純粋な少女たちが食い物にされているというのも実情です。
そういう状況に憂いを抱く良心的なプロダクションというのもあります。たとえば、この仮面女子を擁するアリスプロジェクトもその一つ。
面接から基本的に費用は無料でプロデュースしているそうです。また、社長さんはメンバーの人間的な教育にも力を入れている(すなわち日本の未来を真剣に考えている)とのことです。
そんな社長さんに請われて、竹田さんが仮面女子の面々に「君が代」を講義したのが、下の動画。竹田さんも彼女たちの真剣な姿、そして飲み込みの良さに感動したようです。
ぜひ私も講師として呼んでほしいですね(ミーハーww)。
竹田さんとアイドル…ご自身も講演で自虐ネタとして最近のゴシップを笑っておられましたが、まあ天皇と白拍子の関係を思い出すまでもなく、皇室と芸能というのは昔から縁が深い。私は大いにけっこうなことだと思いますよ。いずれも「ハレ」という非日常性で私たちの「ケ」を照らしてくださるわけですから。
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